2016年11月18日

#べっぴんさん あらすじ&私評 第41回: そんなにすんなり進むような気もしないけど #NHK #朝ドラ

よかったね。すみれちゃん。

<復員情報がラジオから流れている。
すみれは五十八を訪ね、紀夫の消息は何か分かったか聞くが、五十八は、分からないというしかない。
雨が降り出す。雨宿りをしている靴磨きの少年や花売りの少女。

五十八はすみれに言う。
「ゆっくりでええから、紀夫くんの居ない生活も考え始めた方がいいかもしれん。先を見るんや」
「先…先って、どこですか。紀夫さんのことを考えることは、…後ろを見ていることや、とお父さんは考えてはるんですか」
「……ああ、…そうや!」
すみれは雨の中を飛び出して行ってしまう。慌てて、「売るべからず」と書いた栄輔の実家で作った傘をつかみ、後を追う栄輔。
  
すみれに追いつき、傘を差し掛ける栄輔。だがすみれは泣きじゃくるばかり。栄輔の差し出した傘を持って、黙って去ってしまう。
その日すみれは店に来なかった。心配する一同。 
またあの少女から買ったらしい花を活けている明美。
 
明美はすみれを訪ねていく。
「自分で決めるしか、ないんやない」
紀夫が死んでるか生きてるか自分で決めたらええ、決めたら楽やで、と。
そんなことは決められない、とすみれ。
「生きとったら、会われへんくても、ええやないか。元気に生きとってくれれば。……そう思われへんのやったら、諦めることや」
「………」
  
ぼんやり物思う栄輔の姿。

翌朝すみれが店に行くと、良子や君枝はわざと、色々相談したい、新しい店の名前とか、と言ってすみれの気を紛らわそうとする。じっと見つめる明美。
  
潔はゆりに、近江の麻糸を原料にして布を作りたい、それはお義父さんとお義母さんがしとった仕事や。わしはゆりに、近江に行って、お母さんがやっていたと同じことをやってもらいたいと思っている、という。
辛く苦しいことだと分かっている、どこか遠慮があって言えなかった、が、わしらの未来のために、それをしたい、と言うと、ゆりは、
「やっと自分の思っていること言ってくれた…」
と涙声で微笑み、自分もそうしたいと思っていた、という。
「わしらは変わっていかなならん。けれど、何があっても、わしが惚れたゆりは、変わらんはずや」

  
すみれが朝、家を出ようとすると、栄輔が門の中で待っていた。心配していた、という。そして、ためらいながら
「あの……。わしで……。わしで…よかったら…」
そのとき郵便屋がやってきて、すみれあての手紙を渡す。
知らない名前の人からの手紙だが、中を見ると、この手紙を預かったので送る、というメモとともに、差出人が紀夫の封筒。開けてみると
「すみれ、すみれが無事でいることを信じています。桜の咲く頃、帰ります。早くすみれに会いたいです。板東紀夫」

「紀夫さん…」
大粒の涙をぼろぼろこぼし、手紙を抱きしめるすみれ。それを見つめるしかない栄輔。>

前にも書いたけど、すみれの涙はきれいだな。真ん中からぷるんと盛り上がってぽろっとこぼれる。泣くのが上手な女優さん。
 
栄輔くんは気の毒だけど。明美ちゃんと上手くいくなんてことはないのかな〜。
  
とはいえ、紀夫がそんなにすんなり帰ってくるとも限らないかもしれないけど。明美の台詞が生きてくるのもこれからなのかもしれないし。生きているなら、それでいい、という。「自分で決めないと」というのもね。宙ぶらりんなのは一番辛い。
  
演出があっさり気味なのもむしろ気にかかる。郵便を受け取って紀夫の名前を見せたら明日に続く、なのかと思いきや。 
  
まあ今日も特に書くことはない。私の私評はあまりドラマに沿ってなくて、キーワードやキーコンセプトがひっかかったらそこから飛躍してしまうというスタイルなので(って偉そうに(^_^;))。 

  


posted by おーゆみこ at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | べっぴんさん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月17日

#べっぴんさん あらすじ&私評 第40回:お金にまつわる話(飛躍してます)  #NHK #朝ドラ

そうだった、栄輔も戦争で家族を失っていたんだな…。

<泊まることになって上機嫌でドラム缶の風呂に入る栄輔。
着替えを持ってきて、きちんとたたまれた栄輔の服を見るすみれ。
縁側でさくらを抱いている栄輔。喜代がさくらを連れて寝かせに行く。
すみれが栄輔に話しかける。ご両親はきちんとしていたのね、と。毎日忙しう働いていたただの傘職人だと栄輔が言うと、そんなに忙しくても服をきちんとたたむことを教えてくれたのね、とすみれ。
ええご家族やったのね、というすみれに答えて
「そうやなあ、お金がなくても笑いの絶えへん家やったわ。家族みんな仲が良うて…」
妹は洋裁を習っていたという。すみれはだれに習ったのかと聞かれ、はなとのことを思い出すすみれ。
母に見せたくて刺繍をしたことで、私の人生は変わったような気がする、とすみれ。
栄輔は紀夫のことも、どんな人だったのかと尋ねる。写真を見せるすみれ。さくらはまだ会ったことがないと話しているところへ、当のさくらがやってくる。どないしたんや、と笑いかける栄輔に、やや寝ぼけているのか
「お父さん…」
とさくら。はっとする栄輔。
「なんや…なんやろな…。いま、ええな、って…思ったわ…。家族ってええなあ、て…」

ゆりたちは、栄輔はどうしたんだろうといぶかっている。
紀夫の消息は五十八の力を持ってしても皆目見当がつかないらしい。
  
翌朝、さくらの手を二人で引きながら歩くすみれと栄輔。
まだ堅いつぼみの桜を見上げる栄輔。さくらはまだ桜の花が咲いているところを見たことがないという。今年は3人で一緒に見ような、と栄輔。
栄輔が去ってから、じっとひとり、桜のつぼみを見上げるすみれ。
  
店に行こうとすると、商店街の女性達が喪服姿で並んでいる。時子の夫の戦死公報が届いたのだという。すすり泣く声。読経する僧に先導され、位牌を持って涙を流す時子の姿。
「これからこういうことがまたあるんやろうなあ…」
と女性達のひとりが涙ながらに言う。 

お前はすみれに惚れているんじゃないだろうな、と栄輔を問いただす潔。
ただすみれとさくらちゃんを助けたいだけや、と栄輔。
すみれちゃんはだめだぞ、と釘を刺す潔。
自分たちは板東営業部を復活させるために頑張っている身だ、板東家に仕えている身なのだ、と言う潔に、そんな考えだからゆりにも五十八にも遠慮しているのか、と反論する栄輔。
「わしは違う。わしは、自分の生きたいように生きますわ」
仕事場でも自宅でも、ふと物思いに沈んでしまうすみれ。ただ黙って見守るしかない君枝達や喜代> 

栄輔くん、単なる脳天気な横恋慕兄ちゃんじゃなかった。仲の良かった家族をみな失っても、めげずに元気にしているけなげな人だった、つい忘れていた。
  
きのうふと、偶然ついていたテレビのNHKBSで「華麗なるギャツビー」の古い方の映画をやっていて、とくに見るつもりはなかったのに、映像の美しさに見惚れてつい最後まで見てしまった。美しかったけど、後味はいいとは言えない映画だったな。お金に翻弄される人々。貧乏だから、と惚れた女に振られ、彼女を振り向かせたい一心で必死で大金持ちになる主人公ギャツビー。女は金持ちになったギャツビーと再会してその羽振りの良さに夢中になるが、すでに結婚していた。その夫もまた金に任せて派手に遊び、他の女にも手を出す。夫婦仲は破綻しているが、それでもギャツビーに妻を渡したくない夫。その夫の愛人もまた、貧乏な自らの夫と口論になり……一言で言えば、金持ちの男に執着する女たちが起こした悲劇。
  
お金持ちになるには、お金を愛さなければならない、というようなことがいわゆる「引き寄せ」とかのスピリチュアルな世界でよく言われる。お金は汚らわしいものだ、という心理的バリアがあるからお金がやってこない、と。もちろんそういう論は、だからといってお金至上主義であることを是とはもちろんせず、貯め込まず流し、与えることでまた得る、という正しいことも言っているのだが、そのあたりの心理的コントロールは実は難しい。
  
なんでこんな話になったかというと、栄輔が「お金はなくても笑いの絶えへん家やった」と言ったからである。
また極論に走るが、戦争というものは、結局のところ、どこかで誰かが欲の皮をつっばらかしたことによって起こるものだと私は信じている。宗教戦争のように見えるものでさえ、本質的なところにさかのぼっていけば、持つものと持たざるものの対立ではないかと思う。しかも、その根源にいるのは一部の人々ではないかと思う。多くの庶民は騙され、引きずり込まれているだけだ。裕福ではなくても楽しく「笑いが絶えない」状態で暮らしていた人々も、戦争に巻き込まれ、おそらくその当時はそれを肯定し(たとえば君枝のように)単純に祖国の勝利を信じ願っていた。庶民も、目の前になにかバラ色のビジョンをぶら下げられれば、これが欲しい!と思ってしまうのだろう。
まあこの話はとりあえずこれ以上展開しない。トランプが云々、とかきりがないことになりそうだから。

このドラマでは、「商売」をモチーフにしていて、当然お金の話も絡んでくるが、現在までのところその商売理念は肯定できるものだ。つまり、「誰かが喜ぶものを作って売る」そしてもちろん「自分も作っていて楽しいものを作る」ことで、結果的に利益も上げる、という姿勢。
スピリチュアルな世界でいう「お金を愛する」はそういうことであって、それは、人を愛するのと実は変わりがないと思うといいのかもしれない。つまり、「執着ではない愛」。人もお金も、自分のものだ!と執着するといろいろ歪みが出る。それは本当の意味での愛ではない。愛とは、その対象が佳く生きられるように支えること。さすればお金への愛も、お金が「佳く生きられるように」することだ。貯め込むのではなく、流す。生きた使い方をする。
華麗なるギャツビーの登場人物達はそうではなかった。馬鹿馬鹿しい使い方をし続けた。馬鹿馬鹿しい使い方をするために執着した。その結果の悲劇。

あまりここでは触れたくないけれど、私はどうしても、現政権のあり方、トランプを選んだアメリカのあり方、などなど、世界の今のあり方は、結局のところ、ものすごく単純化すれば、「お金(や物質文明)に対する間違った執着」の体現であるように見えてしまう。政権だけではなくそれを支持する人々に、悲しみに近い怒りを覚えている。
  
このドラマが密かにそのアンチテーゼであるならいいと思う。 
  
あーまたなんかめっちゃ飛躍してるな。でもこれが私の朝ドラ私評名物(?)「おーゆみこ節」でござる(^_^;)。久々に出たな。 


  

posted by おーゆみこ at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | べっぴんさん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月16日

#べっぴんさん あらすじ&私評 第39回: きょうは「淡々と」見てました #NHK #朝ドラ

栄輔くんの巻き舌がちょっと好き。

<大きめの店を借りることになり、希望に胸膨らます一同。

君枝ははりきって店のレイアウトを考えたりしている。

新たな店を借りることを五十八に報告するすみれ。色々な構想を話すすみれに感心した顔の五十八とゆり。栄輔は嬉しそうな顔。

栄輔はすみれに「ホの字だ」と見抜き潔に言う井口。潔はピンときていないらしい。

栄輔に送ってもらいながら、可愛い生地はどこにあるのかなあとつぶやくすみれに栄輔は、進駐軍専門の商店ならあるだろうが、ドルでしか買えないので日本人には無理だという。

栄輔は、さくらは元気かと尋ね、何を持っていってあげたら喜ぶかなあ、と言うが、すみれが、さくらは栄輔が来てくれただけで喜ぶ、と言うとおおげさなほどに嬉しそうな顔になる栄輔。

進駐軍専門の商店、と聞いて思いつく君枝。一同はそろってランディ夫人に頼みに行く。快く引き受けるランディ夫人。生地を手に入れてイメージが膨らんだ一同は、自分たちの子供をモデルにして服を作り始めた。デザインを考える君枝、型紙を起こす良子、縫製をし刺繍を施すすみれ。
「少しずつ、少しずつ、戦後の日本は変わろうとしています。もがきながらも、前を向こうとしている人々」
とナレ。

ある日、闇市の胴元根本が、商店主達を一同に集める。集まってもらってありがとう、と頭を下げる根本に驚く一同。そして宣言する。
「今後、場銭は取りません!」
その代わりに客が買いやすい値段にして欲しい、公定価格に近い値段で、女子供が安心して買い物ができる場所になれば長く続くのではないか、と。
安全を守るため自警団も作るとも言う。
思わず進み出て叫ぶゆり。
「そうやって女が安心して買い物ができるようになれば、いつかここは闇市ではなくなると思います!」
根本の部下のチンピラが、またお前か、とすごむが、根本が抑える。
「女が来ない市場に、未来はありません!」
根本もまた
「時代は変わるんや。いや、変えなあかんのや!」
気に入らない奴は出て行ってくれ、と言うと、これまで根本にくっついていたチンピラ達は、これで終わりや思うなよ!と捨て台詞と吐きながら去って行く。
人の輪の中にいた五十八に笑いかける根本。五十八も笑顔になる。
だが潔はなにか物思う顔でじっとゆりたちを見ている。
  
新たな店で打ち合わせをしているすみれたちのところに潔は訪ねていく。どうしたの、と聞かれ
「いや、ただ世間話をしに」
そこに栄輔も来ているのを見て驚く潔。なんでお前がここにと聞かれて
「いや…?お、おれも世間話や」

すみれたちの作ったサンプルの服を見る潔。近所の奥さん達にも評判がいい、これからは洋服だ、簡単だしおしゃれだし、と。自分でも着たいと言う人もいる、と話すすみれたち。
「みんなおしゃれしたいのよね」

栄輔とともに店を出る潔。ほんまは世間話しにきたんやないやろ、と栄輔に言われ、実は、自分がいない間ゆりがすみれのところに滞在していたが、それで
「何があいつを変えたのやろ、それが知りたくてな」

わしはここで、まだ用事があるから、と踵を返す栄輔。その後ろ姿を見送っていぶかしむ潔。

栄輔を伴って自宅に帰るすみれ。喜代は自ら採ってきた山菜で料理を作ってふるまう。わしもお供します、と栄輔。
さくらにオモチャを渡す栄輔。いつもすみません、という喜代とすみれに、自分が好きでやっている、
「さくらちゃんは天使や」
と栄輔。

しばらくして栄輔が帰ろうとすると、さくらが「いやー!」
喜代は栄輔に、泊まっていってくれと頼む。
「はいっ!」
何も気づいていないすみれは申し訳ながるが、当然のごとく栄輔は嬉しそうだ>
  
将を射んと欲すればまず馬を射よ。栄輔くん策士? いやまあ、そんなことは考えていなくて、照れくさいのもあってつい「さくらちゃん」をだしにしてしまっていただけだろうけどね。あるいは単純に子供が本当に好きなんだろうな。
  
根本さんの決断も素晴らしい。よかったいい人で。 
  
  
……うーんうーん。ごめんなさい今日はあまり感想が思い浮かばない。「淡々と」見てしまった。つまらなかったとか気に入らなかったのではなく、安心して見ていた、ってことだけど。
始まってまだ2ヶ月経っていないのにスムーズすぎて、大丈夫なのかしらとか変な心配をしてしまったり。
posted by おーゆみこ at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | べっぴんさん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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