2016年11月27日

#べっぴんさん あらすじ&私評 第47回:仲間が居れば百人力  #NHK #朝ドラ

みんなでやれば作業は楽しいよね。  

<ファッションショーには、市井の普通の女たちをモデルに使おうと潔が提案。そもそも戦争を乗り越えてきた普通の女たちが着てくれることを想定しているのだ。
  
すみれたちは商店街の女性達にモデルの話を持ちかける。最初は怯んでいた女性達も、実際のドレスを見せたら飛びついてきた。
常連客の麗子も乗り気だ。きれいな友達を1人連れてくる、という。
  
明美は栄輔を呼び止め、すみれのことが好きなのだろう、でも
「分かってるやろね」
「分かってるわ。でもあの人は今悩んでるんや」
「……家族は大切にせなな」
明美が栄輔の家族のことを聞く。皆戦争で死んでしまったのだと話す栄輔。明美も自分が独りであることを明かす。
  
モデルをすることになった女性達は、ショーのための練習をしている。はじめはぎくしゃくしていたけれど、次第に乗ってくる。
ゆりは、すみれたち4人もモデルをしてくれ、と頼む。それを聞いた紀夫はその場からつ、といなくなってしまう。
  
いつにもまして厚化粧した麗子がやってくる。その後、麗子のきれいな友達、がやってくる。なんとそれは女学校の同級生、悦子であった。
すみれが
「ここが私たちのお店、キアリスです」
とはっきり宣言すると
「ほう。やるやないか。ちくちくお裁縫がご趣味の手芸クラブ…。…ええ場所見つけたね」
微笑む悦子。微笑み返すすみれ。
  
準備は着々と進んでいるが、すみれは何かが引っかかっている様子。
ややあって、あ!と思いつく。店の宣伝のために小さなカードを作ろうと提案。
君枝にデザインしてもらい、皆でせっせと、一枚一枚手作業でカード作りに励むすみれたち。生き生きした様子。
「このときすみれは確信しました。キアリスは、やっと見つけた自分の居場所なのだと」とナレ。 
  
潔は紀夫に、新聞社などに対する資料を渡し、ショーの時になにか聞かれたらよろしく、と言う。驚く紀夫。それは紀夫さんの役目だ、自分はそういうのは苦手だ、と資料を潔に返そうとする。だが潔は、自分は板東家の当主が誰になってもそれを支えると決めていたのだ、紀夫くんとだったら、うちの親父とお義父さんのようになれると思う、と言い、資料を押し戻す。


夜遅くまでカード作りを続けるすみれたち。君枝を心配する昭一が声をかけても君枝は動かない。だがゆりが、明日本番なのよ、と言うと、大変、クマを作って出たら笑われる、寝なきゃ!と良子。

紀夫はひとり、お手玉の練習をしている。上手くできるようになり
「できたーー!」
と大声で叫ぶ>

そうかー、コピー機もない時代。カードを作るのも大変だったよね。
でもこれを一人きりでやったらうんざりする。仲間がいるからできる。仲間がいるってことは、単に人手が多くなるってことじゃない。気持ちの支えが強固になる。だからこそこのドラマなんだろうな。テーマは、仲間のある中で自分の居場所を見つける、ってことなんだな。
  
栄輔くんと明美ちゃんのフラグたったな…と思ったら(今回金曜と土曜の分をまとめて日曜に見ている)あらら。でもフラグは折れては居ないと思うな。てことで明日の分を書く作業に移ります。

  

posted by おーゆみこ at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | べっぴんさん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月24日

#べっぴんさん あらすじ&私評 第46回:「だれかの為に」は諸刃の剣  #NHK #朝ドラ

今は紀夫を責められないけれど。
  
<長太郎は新しい仕事の話だと言って石鍋を呼び、ゆりを見て嫌な顔をする石鍋をなだめて、ゆりと潔の前に座らせる。
ゆりは落ち着いた様子で、今日は主人の話を聞いて欲しい、主人はこうと決めたらやり遂げる人だ、それは裏を返せば…
「敵に回したら怖いな」
フォローするトク子。
「そんな…」
と半笑いで言いながら、
「ああ、ただ…あだ名は確か…『狂犬の潔』やったかしら」
潔自身が驚いてゆりを見るが、ゆりは目配せしつつ
「そうね、そんなことはどうでもいいこより、あなたの話を進めて」
長太郎も笑いをかみ殺す顔。
潔も察したらしく、妙に強面の態度で
「我々は大阪で、戦争で亡くなった会社を、再び始めようと思ってます」
新しい会社では婦人服を扱おうと思うてます、と言い
「思うてます!!」
と石鍋をにらみつけるように言う。
  
話がうまくまとまって良かったな、と笑顔でゆりに言うトク子。
「おばあさんのおかげよ。泥水も、私次第でわき水に変わる。そう教えてくれたから」
そして
「変わらなね……私も」
  
紀夫は家でただ元気なく寝転がっている。さくらは紀夫のそばに来ない。
  
板東営業部では、サマードレスのデザインを見ながら、これを皆に知らしめる方法はないかと皆で考えている。
ゆりが、ファッションショーを思いつき、一同もそれに賛成。
ゆりたちはすみれたちのところに行って、ショーのためのドレスの縫製をしてくれないかと頼む。
良子がやりたい!と真っ先に目を輝かせる。君枝も乗り気だ。明美も反対する理由はない。

ありがとう、とすみれに礼を言うゆり。売り上げが芳しくなくてみんな元気がなかったから嬉しい、とすみれ。
紀夫はどうしているのかと聞くと、全く仕事が見つからず、もう相談できる人もいなくなってしまった、と声を詰まらせながら言うすみれ。すみれをハグするゆり。複雑な顔の栄輔。
  
五十八と井口がすみれの家を訪ねてくる。近江に行って長太郎の手伝いをしようと思う、という。ゆりと潔は大阪の会社に寝泊まりや、と五十八が言うと、すみれは
「お姉ちゃん、別人のように元気になってたわ…いや、あれが本当のお姉ちゃんやね…」
「そうです、そうです!」
嬉しそうな井口。
「自分の居場所を見つけられるかどうかで…人生いうのは大きゅう変わるもんやな…」
「そうね」
「紀夫くん、ゆりと潔に力を貸してやってくれないか。君がおったら…」
「やめてください!」
「……?」
「…ぼくが、何社から…何人から断られたと思ってるんですか」
「何を勘違いしとる!」
わしは君に家督を譲る、命より大事な娘達を任せられると、昔から見てきて思っているからこそだ、わしが近江に引っ込むと言うことは、きみに板東家を本当に任せるという意味なのだ、と強く言う五十八。
「…はい。家族のためにも、こんな毎日を続けているわけには生きません。一刻も早う、働きたいです」
  
潔は板東営業部で紀夫を一同に紹介する。少しでもお役に立てるように頑張ります、と挨拶する紀夫に、謙虚すぎるやろう!と背中を叩く潔、笑う一同。
なお複雑な顔の栄輔にも深々とお辞儀をする紀夫。
お辞儀を返す栄輔。 

夕飯を少し豪華にして紀夫の再出発を祝うすみれ。なんとかやっていけそうや、と紀夫。
そして、すみれの商売はまだ芳しくないと聞き、もう働かなくていい、ファッションショーが終わったら、仕事を辞めて家に戻ってくれ、とすみれに言う。
「………」
返す言葉が見つからないすみれ。
  
栄輔に伴われてあさやにやってくるすみれ。栄輔は浅田に、ちょっとはずしてくれないかと言うが、浅田は
「嫌です。……すみれさん、どうしたんですか」
紀夫に仕事を辞めて欲しいと言われた、と話すすみれ。
それはこの仕事がどれだけのものなのか紀夫が知らないからだ、知ってもらわなあかん、自分の言葉で伝えなければ。どうやったら伝わるのか、よく考えるんや、と栄輔> 
  
紀夫くんの壮絶な体験と、現在の切ない気持ちを考えると簡単に責めることはできない。
けれど、その態度では幸せにはなれない。
不機嫌にしていたらさくらも懐かないのは当然で、悪循環だ。
自分の居場所のなさ、そのないことの切なさ辛さを身に染みている紀夫くん、すみれのそれにも気づいてあげて欲しい。
でもまあ、自分の居場所をすみれに求めてしまうわけだから、それもなかなか難しいかな。すみれが 、自分がいることを幸せだと思って欲しい。自分だけを頼りにして欲しい。なぜなら自分もすみれとさくらの存在だけが自分の生きる証だから。
きっとそういう人は多いのだろう。「だれか」を頼りにし、そして頼りにされたい。共依存、ってやつか。
 
「だれかの為になる」ことこそが人間の生きる意味、だと思うが、この言葉はある意味で諸刃の剣。勘違いすると単なる依存になってしまう。
そしてそれができない、と思えてしまうとき、自分の生きる意味を見失ってしまう。
  
栄輔の言う、ちゃんと伝えなければならない、は真実だ。「人のために生きる」のさじ加減は難しい。けれど自分の気持ちを相手に伝えなければ、互いに憶測し合うだけで、ますます難しくなるばかりだ。ピンポイントで針に糸を通すように落としどころを探らなければならないのに、伝えなければまるで目をつぶってそれをやるようなものである。目を開けて、周囲の雑音に惑わされぬよう客観的で冷静な気持ちを保ちながらその難しい課題をこなさなければならない。


  


  
posted by おーゆみこ at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | べっぴんさん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月23日

#べっぴんさん あらすじ&私評 第45回: お洒落は生きる力 #NHK #朝ドラ

麗子もなんか可愛い。

<開店準備をするすみれたち。
紀夫は仕事を紹介してくれそうな人に会うので開店の日には行かれないと言う。
  
開店したキアリスは大盛況だ。型紙は人気商品になっている。明美は母親達の相談を受け、それを引き取って君枝が商品を紹介したりもしている。
潔や栄輔もやってきて盛況に喜ぶ。

夫が戦死してしまった時子。ショーウインドーを見ながら、仲間達が時子の気持ちを引き立てようとするが、時子の顔は曇っている。
ところが、すみれが、子供服の型紙もあるんですよ、と声をかけると
「大人のも、あったらいいのにね。…おしゃれでも、したいわ!」
そういって笑顔を作る時子。喜ぶ一同。
 
良子が苦手としている、派手な女性の麗子もやってくる。良子は一瞬怯みつつも笑顔で応対し、レイコもそれを喜ぶ。
  
紀夫は当てにしていた仕事を断られてしまって、町を呆然と歩いている。

キアリスで閉店後、型紙が大人気でしたね、という浅田に、
型紙には、楽しい時間までついてくる。私たちも何か作るとき誰かのことを考えるけれど、お母さんが子供のためを思う時間、それも型紙にはついてくる、と話すすみれ。
「少しでも少しでも、みんなが希望を持ってくれたらええなあ」

紀夫がキアリスに近づいていくと、中では商店街の人たちや関係者が今日の盛況を喜んでワイワイ楽しそうにしている。 さくらを抱き上げる栄輔、栄輔に「好きー」とさくら、さくらはほんまに栄輔さんのことが好きやねえ、とすみれ。
顔を曇らせ、よろよろと立ち去る紀夫。

自宅で、灯りもつけずに、じっと座っている紀夫。

そこへさくらを抱いた栄輔と、すみれ、喜代が帰ってくる。
突然家から飛び出して、栄輔につかみかかって押し倒してしまう紀夫。
だが何も言わず、すぐ立ち上がり
「おかえり…」
と言ってまた家の中に入ってしまう。
  
潔の店に、板東営業部の昔の社員達が訪ねてきた。また潔と一緒に働きたい、というが、潔は、まだ資金も準備も足りない、という。しかし五十八が
「看板てのは、掲げたもん勝ちじゃないやろか」
はじめは小規模でもいいから、こいつらが働ける場所を作ってやってくれ、と五十八。
一ヶ月後、潔達は大阪に小さな事務所を借りて「板東営業部」の看板を掛ける。

これからは婦人服や、女性達はおしゃれをしたがっている、と紀夫に話す潔。
近江の麻を使えないだろうかと考えているという。

近江。麻で洋服を作ることを長太郎たちに提案している潔とゆり。サマードレスを作ろうと思う、という潔に、ぴんとこない顔の長太郎。
ゆりは節子と静子にデザイン画を見せ、これを一着ずつ差し上げます、と言う。素敵!と思わず声を上げてしまって慌てて節子を伺う静子、だが節子ももったいぶって「そんなに言うなら断るわけにはいかない」と言うが、実は心動かされている様子。  
長太郎曰く、洋服に向く薄い麻を作るには、石鍋という業者がいいだろうーーが、それはかつて酒の席でゆりと悶着を起こした業者であった。だがゆりは
「私に任せて戴けませんか」

キアリス開店後一ヶ月。当初の盛況はどこへやら、閑古鳥が鳴いている。てこ入れを考えようとする一同>
  
「看板は掲げたもん勝ち」
今日はこの五十八さんの言葉にはっとする。
そうだよね。準備が整ってから看板を掲げる、というのもありだけど、準備半ばで看板だけ掲げてしまう、ってのも大いにある。
準備がゼロではちょっと何だけど、準備が100%にならなくてもいい。むしろ看板を掲げたことで拍車がかかってエネルギーが回り出す、ってのはある。
試行錯誤も頭の中だけではできない。文字通り、やってみないと。やってみて、失敗するのがむしろ当然、と思ってまた試みてみる。準備が完全に整った!と思ってやったら、かえって失敗したときにダメージが大きい。まだまだだけどとりあえずやってみよう、で(まあ程度問題はあるとはいえ)いいんじゃないか。
 
 
前にも書いたが、私もビジネス系の話はめちゃくちゃ苦手であるが、現在、雇われてやる仕事をあえて減らしてしまって、自分で営業せざるを得ない状況になっている。だが前になかなか進めない。思い入れの少ない部分の方が進めるかな。手作りアクセサリーなどを売りたいと思いつき、まだまだなにも整っていないのは分かっていたけれど、フリマ出店を申し込んでしまい、その出店日までに色々頑張ったけどまだ間に合わず、全くいきあたりばったり風味で出店。案の定全然売れなかったけれど、とりあえずものすごく勉強になったとは思える。なるほどなるほど。事前に考えて準備すればいいとはいえ、やはりやってみないとピンとこないところはある。売れなかったけど意外にもめげていない自分がいる。むしろ初めてで妙に繁盛したら勘違いしてしまったかもしれない。
アクセサリー作りは、とはいえ、自分のメインの商売にするつもりではない。まだ構想は色々ある。ま、この「色々ある」がむしろマズいんだろうけど。ひとつにエネルギーを絞りきれない。器用貧乏という言葉はまさに私のためにある言葉。あれもこれもやってみたく、どれもそこそここなせるんだけど、エネルギーが分散しているせいもあり、どれも「そこそこ止まり」になる。でも私はとりあえずこの器用貧乏路線のままでいいと思ってはいるんだけど。若干の修正を考えなければとは思うけど。

  
ああっ、また飛躍した、しかも今度は思い切り自分語り。失礼しました。
ともあれ、商売に限らず、なんでも
「看板を掲げたもの勝ち」
というのは大いにありだ、と思うわけであります。
そして失敗は成功の元。言い古された言葉ではあっても、だからこそ真実である。
 
***
昨日の分(福島の地震と津波の影響で放映が今日になった)でも書いたが、衣服を着ておしゃれをしよう、と思うことは人間にとって実はとても大事なことなのだと思う。比喩的な意味でも、物理的にも。このドラマはそこも言いたいのかもしれない。衣服を着ておしゃれをする、は浮ついたことではない。人が人となること、そして希望をもって進んでいくことの象徴。
歳を取っても、なにかしらのおしゃれをしている人は元気で長寿。元気だからお洒落をできるという説もあるけど、お洒落を心がけるから元気を保てる、という面も大きいと思う。
  
また自分(周り)語りになるが、83歳になった我が父はお洒落である。今でも現役で仕事をしていて毎日出かけていくが、お金はかけられないけれど着るものにはちゃんとこだわっている。出かける用事のない日でも朝にはちゃんとひげを剃り、隣にあるスーパーに行くのでも身支度はきちんとする(そういうところは私自身はサボっちゃうんだけどね〜。近所に出るときはすっぴんで、ほぼ寝間着同然で出かけてしまう(^_^;))。そういうふうにしようという「心がけ」が彼を歳よりも若く元気に保っているのだと私は思う。
私も貧乏だから服や化粧にお金はかけられないけれど、そして私のおしゃれ感覚はどうもいまひとつ貧乏くさいけど、お金をかけられない分、なにかしら手をかける。手をかけるのが楽しいんだよね。安い服を買ってきて、デコる。すみれのいう「楽しい時間」。私の場合は自分のことしか考えてないけどね。子供が居たら私も絶対自分で色々作るだろうなあ。ああ、そうか、アクセサリーとかも今は自分の創作意欲(なんちゃってですが)を満たすだけだけど、そのうち、「誰かのためを思って作る」にシフトしていけるといいのかもねえ。
  
てことで、お洒落もまた、人として生きる力の基(もとい)。決して虚栄ではない。欲しがりません勝つまでは、とか言って、ささやかなおしゃれすらにも目くじらを立てた(というのはたしかいつかの朝ドラにそんなシーンがあったな)戦時中。そんなんだから負けるんだよ! いや負けて良かったけどね。あそこで負けなければ調子に乗ってもっと悲惨なことになるまで目が覚めなかっただろう。

posted by おーゆみこ at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | べっぴんさん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする