2016年11月24日

#べっぴんさん あらすじ&私評 第46回:「だれかの為に」は諸刃の剣  #NHK #朝ドラ

今は紀夫を責められないけれど。
  
<長太郎は新しい仕事の話だと言って石鍋を呼び、ゆりを見て嫌な顔をする石鍋をなだめて、ゆりと潔の前に座らせる。
ゆりは落ち着いた様子で、今日は主人の話を聞いて欲しい、主人はこうと決めたらやり遂げる人だ、それは裏を返せば…
「敵に回したら怖いな」
フォローするトク子。
「そんな…」
と半笑いで言いながら、
「ああ、ただ…あだ名は確か…『狂犬の潔』やったかしら」
潔自身が驚いてゆりを見るが、ゆりは目配せしつつ
「そうね、そんなことはどうでもいいこより、あなたの話を進めて」
長太郎も笑いをかみ殺す顔。
潔も察したらしく、妙に強面の態度で
「我々は大阪で、戦争で亡くなった会社を、再び始めようと思ってます」
新しい会社では婦人服を扱おうと思うてます、と言い
「思うてます!!」
と石鍋をにらみつけるように言う。
  
話がうまくまとまって良かったな、と笑顔でゆりに言うトク子。
「おばあさんのおかげよ。泥水も、私次第でわき水に変わる。そう教えてくれたから」
そして
「変わらなね……私も」
  
紀夫は家でただ元気なく寝転がっている。さくらは紀夫のそばに来ない。
  
板東営業部では、サマードレスのデザインを見ながら、これを皆に知らしめる方法はないかと皆で考えている。
ゆりが、ファッションショーを思いつき、一同もそれに賛成。
ゆりたちはすみれたちのところに行って、ショーのためのドレスの縫製をしてくれないかと頼む。
良子がやりたい!と真っ先に目を輝かせる。君枝も乗り気だ。明美も反対する理由はない。

ありがとう、とすみれに礼を言うゆり。売り上げが芳しくなくてみんな元気がなかったから嬉しい、とすみれ。
紀夫はどうしているのかと聞くと、全く仕事が見つからず、もう相談できる人もいなくなってしまった、と声を詰まらせながら言うすみれ。すみれをハグするゆり。複雑な顔の栄輔。
  
五十八と井口がすみれの家を訪ねてくる。近江に行って長太郎の手伝いをしようと思う、という。ゆりと潔は大阪の会社に寝泊まりや、と五十八が言うと、すみれは
「お姉ちゃん、別人のように元気になってたわ…いや、あれが本当のお姉ちゃんやね…」
「そうです、そうです!」
嬉しそうな井口。
「自分の居場所を見つけられるかどうかで…人生いうのは大きゅう変わるもんやな…」
「そうね」
「紀夫くん、ゆりと潔に力を貸してやってくれないか。君がおったら…」
「やめてください!」
「……?」
「…ぼくが、何社から…何人から断られたと思ってるんですか」
「何を勘違いしとる!」
わしは君に家督を譲る、命より大事な娘達を任せられると、昔から見てきて思っているからこそだ、わしが近江に引っ込むと言うことは、きみに板東家を本当に任せるという意味なのだ、と強く言う五十八。
「…はい。家族のためにも、こんな毎日を続けているわけには生きません。一刻も早う、働きたいです」
  
潔は板東営業部で紀夫を一同に紹介する。少しでもお役に立てるように頑張ります、と挨拶する紀夫に、謙虚すぎるやろう!と背中を叩く潔、笑う一同。
なお複雑な顔の栄輔にも深々とお辞儀をする紀夫。
お辞儀を返す栄輔。 

夕飯を少し豪華にして紀夫の再出発を祝うすみれ。なんとかやっていけそうや、と紀夫。
そして、すみれの商売はまだ芳しくないと聞き、もう働かなくていい、ファッションショーが終わったら、仕事を辞めて家に戻ってくれ、とすみれに言う。
「………」
返す言葉が見つからないすみれ。
  
栄輔に伴われてあさやにやってくるすみれ。栄輔は浅田に、ちょっとはずしてくれないかと言うが、浅田は
「嫌です。……すみれさん、どうしたんですか」
紀夫に仕事を辞めて欲しいと言われた、と話すすみれ。
それはこの仕事がどれだけのものなのか紀夫が知らないからだ、知ってもらわなあかん、自分の言葉で伝えなければ。どうやったら伝わるのか、よく考えるんや、と栄輔> 
  
紀夫くんの壮絶な体験と、現在の切ない気持ちを考えると簡単に責めることはできない。
けれど、その態度では幸せにはなれない。
不機嫌にしていたらさくらも懐かないのは当然で、悪循環だ。
自分の居場所のなさ、そのないことの切なさ辛さを身に染みている紀夫くん、すみれのそれにも気づいてあげて欲しい。
でもまあ、自分の居場所をすみれに求めてしまうわけだから、それもなかなか難しいかな。すみれが 、自分がいることを幸せだと思って欲しい。自分だけを頼りにして欲しい。なぜなら自分もすみれとさくらの存在だけが自分の生きる証だから。
きっとそういう人は多いのだろう。「だれか」を頼りにし、そして頼りにされたい。共依存、ってやつか。
 
「だれかの為になる」ことこそが人間の生きる意味、だと思うが、この言葉はある意味で諸刃の剣。勘違いすると単なる依存になってしまう。
そしてそれができない、と思えてしまうとき、自分の生きる意味を見失ってしまう。
  
栄輔の言う、ちゃんと伝えなければならない、は真実だ。「人のために生きる」のさじ加減は難しい。けれど自分の気持ちを相手に伝えなければ、互いに憶測し合うだけで、ますます難しくなるばかりだ。ピンポイントで針に糸を通すように落としどころを探らなければならないのに、伝えなければまるで目をつぶってそれをやるようなものである。目を開けて、周囲の雑音に惑わされぬよう客観的で冷静な気持ちを保ちながらその難しい課題をこなさなければならない。


  


  


posted by おーゆみこ at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | べっぴんさん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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