2016年11月19日

#べっぴんさん あらすじ&私評 第42回: 執着からの脱却はこのドラマの根底の世界観かも #NHK #朝ドラ

あらそこそこあっさり。

<紀夫からの手紙を五十八たちに見せるすみれ。泣きはらした目をしている。よかったな、と喜ぶ五十八たち。だが栄輔は複雑な顔。

  
店でも、良子達が喜んでやっているが、明美は複雑な顔。

  
あからさまに沈んだ顔の栄輔に、ゆりが、大丈夫かと声をかけると
「わしは、ほんまにあかんわ…器の小さい男や…」
すみれが喜び、さくらにも本当の父親が帰ってくるというのに、
「…ちくっとしとる…。なんでやろ、なんでわしはこないに器の小さい男なんやろか…」
栄輔くんは絶対に幸せになる、私が保証書出す、とゆり。だが栄輔の顔は晴れない。

五十八と潔、ゆりが近江の板東家本家を訪ねる。
正直言って小さいときは、自分の方ができる、と思っていた、と長太郎に告白する五十八。わかっていた、と長太郎。
それなのに疎開の時は居候させてくれて本当に感謝している、と。これからは若い者の時代だ、潔達の願いを聞いてやってくれないかと頭を下げる。
潔が進み出て、かつてはながやっていたように、ゆりに近江で仕事をしてもらいたいという考えを話す。この子には無理や、とトク子。だがゆりは、大阪で、理想だけでは上手くいかないこと、私のできることは少ないということがわかった、けれどできることを見つけたので頑張る、と言う。
長太郎に口添えするトク子。お願いしますと頭を下げる一同。わかった、と長太郎。 

すみれは店の名前を考えている。
「なんか……なんかな…」
ようやく、「すみれお嬢様」が戻ってらっしゃいました、と嬉しそうな喜代。 
  
花売りの少女の花も売れている様子。 

すみれは明美達に、新しい店の名前のアイデアを発表する。
「キアリス」
君枝、明美、良子、すみれの頭文字を取ったのだ。賛成する一同。マークはクローバーにリスにしようということになった。
  
すみれが帰宅すると、栄輔が貸してくれた傘が干してある。手にとってじっと見るすみれ。
  
店の前で物思いにふける栄輔。すみれがやってくる。さくらが抱きついて、抱き取るがやはりどこか複雑な顔の栄輔。すみれは栄輔に傘を差し出しながら、栄輔に自分もさくらもずっと救われてきた、と言う。わしこそや、と栄輔は笑顔でさくらを高く抱き掲げるが、ひとりになってからまた物思う顔。桜は満開で、すでに少し散り始めている。見上げる栄輔。
この年の桜を、すみれも、栄輔も、一生涯忘れることはないでしょう、とナレ。
  
桜の花咲く丘でさくらと遊ぶすみれ。
そこへ復員平の姿。すみれたちに近づきながら頬を自らつねる。紀夫であった。
「紀夫さん…?」
まずさくらに呼びかけ、小さな手を握る紀夫。そしてすみれを見る。
すみれは涙をこぼし、笑顔になって
「お帰りなさい…」
「ただいま…」
静かな再会。>
  
でもおおげさでない静かな再会シーンには好感。お互いに抱き合うでもない。この時代はこんなもんだったのかな。ハグは夫婦や恋人同士でも、今ほど普通ではなかったのだろう。
  
素直にがっかりした顔を隠さない栄輔にも好感。予告編を見るとまだすんなりはいかないみたいだけどね。
  
でも栄輔の複雑な顔の直後に明美の複雑な顔、てことは、これはひょっとして…?
  
複雑な顔、になるのは、単なる羨ましさや失恋の寂しさだけではなく、栄輔の言うように、相手の幸せを心から喜んであげられない自分の器を思ってしまうから。でももちろん、そこまで達観した「できた」人はいないよ。明美だって昨日、「生きていれば、そして元気なら、ええやないか」と言っていたけれど、そんなふうには割り切れない。前にも書いたけど、「執着」。そこから脱却できたらもうほとんど菩薩ですよ。
宗教の世界は、基本、これが究極の目的だと思う。執着からの脱却。色即是空。そして心の平安と揺るぎない幸福感を得る。そのために僧侶も平民信者も修行し読経し祈る。つまりそれこそが人間にとって一番必要で、かつ一番難しい境地。
  
そういう執着がないふりをするのもウソである。栄輔や明美の表情の素直さはいい。無理にごまかすのではなく、存在を認めなければ逆にそこからの脱却はできない。
連想して話が飛躍していくスイッチ入ったけど、残念ながら今日は時間切れ。
ただこのドラマの根本的世界観がそのあたりにもある、と今は思えるのでそれが嬉しい。思索飛躍スイッチ満載かも。  
  
花売りの少女から花を買う女性やパンを三つ買うすみれの姿は(すみれの晴れ晴れした気持ちの描写でもあろうが)徐々に好転しつつある経済状況の描写でもあろう。社会は確実に明るくなっているのだ、この時代は。


posted by おーゆみこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | べっぴんさん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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