2011年02月15日

【てっぱん】第117話 大丈夫、愛は溢れる #nhk #teppan #drama

(ノД`)

<何も知らず、橘とのレッスンに嬉しそうに出かけていったあかり。初音は顔を歪めるが、あえて止めたりはしない。
隆円にお茶を出す初音。伝は、なにを落ち着いているんや、父親と一緒にいるんやろ、とあたふたしているが、初音は、いまさらじたばたしても仕方がない、と落ち着いている。
「橘さん、信じるしかないわ」
「信じるに足る人…言うことですか…」
と隆円。

浜野に連れられて、練習場で待っている橘の所に来るあかり。浜野は去り、よろしくお願いします!と緊張気味に頭を下げるあかり。あいまいな笑顔で応じる橘。

初音が村上夫妻を居間に通す。
「すんまへん、予定が変わってしまって…」
「で、…あかりは?」
と錠。
「なんも知らんと、トランペットのレッスン受けに行っとるわ」
隆円が受ける。
「…今…会うとるんか」
「はい、…すんません…」
頭を下げる初音。
(真知子)「田中さんのせいじゃありませんから」
錠は、すぐ近所だと聞いて
「案内してくれ」
(真知子)「お父ちゃん!」
(隆円)「落ち着け!錠ちゃんが乗り込んだら、話がややこしゅうなるわ」
だが錠は静かな調子で
「見るだけじゃ…。…この目で見てみたいんじゃ。あかりの父親に、ふさわしい人かどうか…」
(真知子)「なにがあっても、あかりのお父ちゃんは、村上錠よ!」
(錠)「そがいなこと、分かっとる」
「ほじゃったら…」
「ほじゃけえ、逃げるわけにはいかん」
「………」
黙って錠を見る隆円と初音。

千春のトランペットをケースから取り出すあかり、それをじっと見つめる橘。
「どう…されましたか」
「あ、いや…。いいトランペットだね」
「これ…うちの母が吹いていたものなんです」
「そう」
「これは、母からのプレゼントじゃ、思うてます。うちが音楽を好きになったんも…」
優しい、だが複雑な笑顔で頷く橘。
あかりは突然目を輝かせて
「ずっと、聴いてます!」
「え?」
「橘先生の、トランペット。…うちには、あんな音、出せんけど」

マウスピースを取り出してバズィングしはじめるあかりをじっと見る橘。そして、まずはロングトーンから、と指示をする。

尾道。従業員からの引き継ぎ指示を受けている鉄平。そこに欽也が声をかける。お父ちゃんらはほんまにデートだと思うか、大阪に行ったんじゃないか、と言うのだが、鉄平は何も疑っていないようだ。
「欽兄、心配しすぎじゃわ」
さっさと仕事に戻ってしまう鉄平。
「ほうかのう…」
なんとなく納得できない欽也。

あかりは橘の前で「銀河鉄道999」を吹いている。錠が表にやってきて、ブラインド越しにそれを見つめる。
もっと力を抜いて音を解き放つ、と橘の指示。
「そうそう、いいね、今の音忘れないで」
あかりは満面の笑顔で
「楽しい!喜んでます!」
「トランペットが?」
「はい、響き合うとる感じで…」

じっと見つめている錠。その横顔をじっと見守っている隆円。

「うん、だいぶよくなってきたよ!」
「先生のおかげです!…あ、でも…」
「お店の時間?」
「はい…。あんまり楽しくて…」

錠は隆円と目配せし合い、その場をそっと離れる。

「潤さんが言ってた通りだな、君のトランペットには、祈りがある」
「祈り?」
「ああ!」

再び千春のケースにトランペットをしまうあかり。それを見ている橘に向かって
「これ…年期入っとるでしょ」
と、テントウムシのマスコットを手にとって言う。
「そのテントウムシ?」
「ずっと…ついとったみたいです。ボロボロなんじゃけど、うちにとっては、お守りみたいで…」
「そう」
「ほいでも、よく分かりましたね、星もないし、テントウムシじゃって分からん人多いのに…」
「これからお店に?」
あかりの問いをごまかすように話を変える橘。
「あ、いえ、ちょっと仕入れに寄らんと。あの…」
「はい」
「本当に…ありがとうございました。夢みたいでした!」
深々と頭を下げて辞去するあかり。黙って見送り、自分のトランペットをしまう橘。


「見たことなかったのう…。あかりのあんな顔」
寂しそうな表情の錠。
(隆円)「ああ…」
「あの子トランペット吹くとき、いつもええ顔しとるよ!」
「ああ…。ほいでも、わし、音楽のことは分からんし、トランペットも教えてやれん」
「同じ土俵で戦うことないじゃろ」
「その人は溶接もできんし、鉄もよう切らんよ」
「あかりにはなんの役にもたたんわ」
「錠ちゃん…」
「間違いないわ。あの人が…あっちが、…あかりの父親じゃ」
「なに言うとるん!」
「………」
「それが答えでっか」
「え?」
「19年間、愛情込めて育てて…。村上さん、それがあんさんの答えでっか!?」
「………」
泣きそうな表情の錠。
だがそのとき、玄関のチャイムが鳴った。初音ははっとして
「…すんまへん、いらんこと…言うてしまいました」
頭を下げ、そして急ぎ玄関に向かった。

来訪客は橘であった。
「なんの用です」
「お詫びに参りました…。今まで、お孫さんと会っていました。…一度だけ、演奏をみてやりたくて…」
「父親にでもなったつもりでっか」
「…すいません」
深々と頭を下げる橘。
「謝る相手、間違うてまっせ。尾道から、孫の両親が来てはります。あんさんが頭下げる相手は、そっちやおまへんか?…どうぞ、お入り下さい」

居間にはすべて聞こえている。緊張した顔になる錠。
「お父ちゃん…」
「覚悟せえ」

初音が障子を開け、橘がやってきた。真知子はそちらを向き、じっと橘を見上げる。深々と頭を下げる橘。だが錠は背中を向けたままだ>

どちらの父親の想いも、愛も、切なすぎて…。泣けすぎる。名乗りを上げられない橘さん、音楽ではたちうちできないと苦しんでしまう錠さん。どちらも、あかりのために、としか思っていない。

でも私は思う、錠さんは、ここで一気に「精神レベル」が上がった。すでに。神様の「試験」に向けて、ずっとずっと準備してきたのである。すでに現時点で「合格確実」だ。

このごろつくづく思っているが、人間のこの世に生まれてくる意味、この世で学ぶ最後の目標は、執着ではない愛を知ることなのだ。人生は学校で、人間は皆神様の(…という言葉を使う必要はなく、なんでもいいのだが)生徒。低学年の生徒も、卒業間近の上級生もいる。錠さんは言わばそれだ。というかこのドラマの登場人物はみんなみんなかなり上級生だけどね。

その、執着でない愛を知るために、ときに厳しいとも思える試練がある。
「下級生」なら、今の錠さんの立場になったとき、もっと取り乱してしまうだろう。
錠さんだって、今まで描写してきたような錠さんだったらそうだった。けれど、この瞬間に、彼の「レベル」はぽん!と一つ上がったのである。

苦しい、と思えること、こそが「教材」。そう思えば苦しいことも楽しく喜べさえするかもしれない。試験の合格基準は、その苦しい中でいかに笑顔で、人を思い、感謝できるか。というより、苦しい中で見えてきた愛こそが、「ご褒美」そのもの。
錠さんはもう得つつある。
今は自信を失っているばかりで、ただ悲しいかもしれない。だが錠さんはそのままじゃない。初音さんが言ったことも、それこそ神様からのメッセージ。そんな答えを出すためにこの試練があるんじゃないよ。
あかりという素敵な存在をこの世にもたらしてくれた橘さんに感謝し、それを自分が育てる喜びを得られたことを誇りに思い、あかりが、2倍の、いやそれ以上の愛を受けとることになることを喜ぶのだ。あかりからだって、2倍の、いやそれ以上の愛が返ってくる。きのうも書いたが、愛は無限だから。執着という妨げさえなければ愛はいくらでも溢れ出す。
明日以降の放送は全く「怖くない」。それどころか楽しみだ。きっとそれを感じることができると信じているから。

(私はこういったことを僭越ながら自分の私生活でもちょっぴりは感じているのであります。普通の日記の方も気が向いたら読んでみて下さい)

そうそう、駅伝君に加奈が言った、親は「走れる丈夫な身体をくれたじゃないですか」というのもここに絡んでくるんだろうな、と予想。あっちの話も気になる。




posted by おーゆみこ at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | てっぱん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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