2020年07月08日

【てっぱん】第102話 優しい手に撫でられて眠りたい #nhk #teppan #drama

プライベートで激動(の予感)があり、そのために気もそぞろ…で、(かつ忙しくもあり)なかなか更新できません。美しいシーンの連続なのに残念。てことで今は日曜の夜ですがやっとこさ金曜分を更新。
****
歌詞が字幕で出た…。

<貧血で倒れてしまったのぞみ。あかりの部屋に寝かされている。あかりは無理させてすみませんと謝るが、自分が何かして居ずにはいられなかったから、とのぞみ。店に戻ろうとしてあかりは
「たまには…人に甘えても、ええと思います」
「………」
「今まで、ひとりでがんばってきたんじゃけ」
「……」
複雑な顔でまた横になるのぞみ。

栄治は初音に、のぞみをここに置いてやってくれと頼む。だが初音は、向こうがなにも頼んでいないのにかえって迷惑ではないかと言う。栄治は
「世話やきたいんや…」
昔世話になった人の娘さんがわざわざ訪ねてきたのが嬉しかった、といい
「心配させてもらえへんやろか…実の娘やと思うて」

あかりはふと、民男の描いた絵を見上げ、
「ぼくの家族な、昔と変わってん。でも今はめっちゃ増えたから、自慢できんねん」
という言葉を思い出している。

ところが初音は、空き部屋がないから引き取れないと断る。

のぞみは起き上がって顔を洗いに行く。鏡を見て、ため息をつき、お腹にそっと手を当てる。

そこへ筆を洗いに笹井がやってきて鉢合わせて驚く。
「絵描きさん…?」
「のようなものです」
「つまり…売れてないんだ」
「分かります?」
「こんなとこ?!」
やや怒気を表す笹井。
「だって、古いし、暗いし…」
「ピカピカですよ。ほらあ!」
廊下の先の光の当たっているところを指さす笹井。
「住めば都ってやつ?」
「はい、やっと見つけたんです」
そしてのぞみがずっとお腹に手を当てていることに気づいて
「お腹痛いんですか?…お大事に」
「いや…具合が悪いんじゃなくて…。…おなかに…子供が…」
笹井は満面の笑顔になり、震えんばかりに
「おめでとうございます!…命ですね」
「………。…ふふっ、おめでたい人!ここに住むと、そうなるの?」
笹井は当惑したような顔になり
「…どうでしょう…」
そこへ滝沢も帰ってきた。笹井になにか頼まれたものを買ってきてやったらしく、それを渡す。それを見た望みは
「あの子の影響? だれでも家族になれると思って、くっつけたがる…」
「それは違うわ」
言い切る滝沢。
「あいつが、要らんことしいの、お節介焼きなんはな…」
滝沢が言いかけたとき、民男が駆け上がってきた。
「酔っぱらいのお姉ちゃんや」
「酔ってない」
「でも二日酔いみたいな顔してる」
「ただの貧血よ」
あかりも上がってきた。
「だ、だめですよ、起きちゃ!」
「だからただの貧血だって!」
「あ、そういえばな、酔っぱらいのお姉ちゃん、この間僕の夢に出てきたで?」
と民男。
「夢?」
「うん。あのでっかいスーツケースごろごろひいてな、そのスーツケースががばって開いて、中から出てきたん」
「何が?」
「赤ちゃん!オギャーオギャーて、可愛かったで」
「………」
黙ってしまうのぞみ、あかり。
(民男)「どうかしたん?」
(笹井)「正夢ですね…」
(民男)「(小声で)どういうこと?」
滝沢は民男を部屋に帰らせ、笹井も気を利かして場を去る。

二人きりになったあかりとのぞみ。
「…小早川さん一人の、身体じゃないんじゃけえ…」
「はあ…。お大事にって…。病気じゃないっていうのに」
「でも、『お大事に』です!」
あかりはのぞみにみかんを食べさせようとするが、のぞみは要らないという。

あかりの部屋のトランペットケースに書いてある「田中千春」という名に気づくのぞみ。
「千春って…?」
「おばあちゃんの、娘なんです」
「それで、昔の店の名前が千春だったの。この人が千春さん?大阪から尾道に嫁いだの?」
真知子の写真を見て言うのぞみ。
「お母ちゃんは…」
「ねえ、もしかして…あなたのおばあさんと仲悪い?」
「え?」
「…そんな気がしたの」
「……」
「ごめん、気、悪くした?」
「いえ…」
のぞみはさらに、立ち去ろうとしたあかりに
「ごめん!嘘なの」
友達の家に泊まっているというのは嘘で、ビジネスホテルにいるのだという。
「彼と別れ話になったあと、ひとりで飲んで…気づいたらあなたの店に向かってた。ほかに…行くとこなかったから…。自分から彼を取ったら…なにも残らなかった…。あんな奴!」
「…相手の人には言わないんですか?」
「…何を?」
「…その…」
「…なんて言うの。責任とれ!って?」
「それは…」
「大丈夫、あなたが心配することじゃない」
のぞみはあかりが持ってきたみかんを取り、いたずらっぽく笑ってみせる。
あかりはうなづいて部屋を出る。
BGMが歌う。
Now it's time to say good night
Now the turns out his light
Good night, sleep tight
Dream sweet dreams for you
Close your eyes and I'll close mine
Good night, sleep tight
Now the moon begins to shine
Good night, sleep tight
Dream sweet dreams for me
Dream sweet dreams for you

あかりは部屋の外でしばし立ち尽くしている。
のぞみは、悲鳴にも似た大きなため息をついてふとんをかぶる。その声に振り向くあかり。そのまままたずっと立ち尽くし続けるあかり。
そしてすすり泣き始める。

初音も気になってしまう。
お腹の大きな千春の写真を見やる初音>

以前、ちりとてで草々が師匠を想って枕を抱いて泣いていたとき、「聞かせてよ愛の言葉を」というシャンソンがBGMで流れたときのことを思い出した。
そのときは字幕の放送を見なかったが、あったのだろうか、歌詞の字幕?
優しい囁くような歌。
「お眠りなさい、すてきな夢を見て…」
寂しくて苦しくて混乱していても、「夜は寝るもんや」「嫌でも朝が来る」。

でも、本当に苦しいと夜眠れない。そういうとき、優しく「おやすみなさい…」と囁いて、撫でてもらえたら…。実際の手に撫でてもらうことがかなわなくても、声や言葉で撫でてもらえたら…。
とりあえず少しだけ安心して、少しだけでも眠り、そのことによってだんだんに癒されていく。

それでまた人は歩き出せる。

あかりが言った
「たまには人に甘えてもいい」
もちろん全面的に賛成だ。四六時中甘え、甘やかされているとしたら問題だが、普段は自分の力で顔を上げて歩いて行こうとしている人が、ときに疲れて辛くなってしまったとき、そうやって撫でてくれる手が(比喩的であれど、ともあれそんな存在が)あれば、傷は癒え、また立ち上がれる。
前にも書いたが、そうせずにいていつのまにか満身創痍となり、自分でもはや立ち上がれなくなってしまう人もいるのではないか。そうなってしまったら、人に寄りかからなければならなくなる。
そう、少しだけ撫でてもらうだけでいい。
甘えさせてやる側だって、すべてをかぶったり引き受けてしまうことはできない。そんなことをしたら潰れてしまう。
自立した人々が、お互いに、ときに少しだけ、よりそって撫でてやり、撫でられる。

滝沢君が言いかけたことも気になるな。
あかりの「お節介」は、以前にも何度も書いたが、決して「人ごと」に、いわば好奇心から鼻を突っ込んでいるのではないのだ。彼女自身の存在の手応えを求める切実な気持ち。自分のことと無縁ではないのだ。ましてやのぞみのいまの境遇は、いや正確にはのぞみのお腹の子の境遇は自分であるかもしれない。

それにしても、みんな言っているが、ドラマと言うより映画のような深みのあるシーンと音楽…。あまり映像関連に興味を持たない私であるが、こういうのは画質のいいテレビで見たいものである。うちのアナログテレビではちょっといまひとつだが…。






posted by おーゆみこ at 05:56| Comment(0) | TrackBack(0) | てっぱん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。