2010年10月05日

第8話 ゆさぶられる(あらすじ付き)  #teppan #nhk #drama

あらすじも復活してみる。

<就職すると宣言したあかり。ブラスバンド部の練習で、教師が今日はこれで終わろうと言っても、3年生には今度の演奏会が最後なのだからもっとやろう、とせがむ。

鉄平は千春のトランペットをあかりの部屋に持って行こうとするが真知子に止められる。みんな変だ、互いに遠慮している、と憤然とする鉄平。だが真知子は、自分の進路の方を考えろと話をそらす。

あかりは加奈に、トランペットは卒業して尾道で就職すると宣言。加奈は、自分は尾道から出られればどこでもいい、家族から離れて自由になりたいのだという。うちとは全然逆じゃね、とあかり。

加奈の父親久太は、尾道にずっといるとあかりが言ったことで上機嫌の錠を羨ましがる。だが隆円は、往生際が悪い、と言い
「子供なんてもんは親に反発してなんぼじゃ」
あかりが自分の出生の秘密を知ったために、遠慮しているのではないか、反発ができないのではないか、と隆円。
それに反発する錠。あげく、かつて真知子を巡って争ったらしい二人はそのことでもけんか腰になる。

欽也は外回りの仕事中で顧客に頭を下げているが、成果がはかばかしくない。そこに通りかかったあかり。ともにアイスクリームを食べる二人。欽兄はどうして尾道で就職したの、とあかり。村上家の長男じゃけえのう、と欽也。欽也も逆に、あかりはどうして尾道で就職すると言い出したのかと聞く。
「そりゃあ……。村上家の長女じゃもん!」
ためらいがちに、だが自分に言い聞かせるように言うあかり。欽也は、おまえも突然のことで驚いただろうが、両親に聞けないことがあったら…
「それじゃ聞くけど」
俺に聞け、という言葉を待たずにいきなり聞くあかり。
「どうしてうちは村上鉄工所の子になったん?」
「そりゃ…千春さんがうちの鉄工所を手伝うことになって………。それで…それで…。……兄ちゃん、そのとき5歳じゃったけえのお…」
「………。大丈夫よ、うち、お父ちゃんやお母ちゃんには、なんも聞く気ないけん!………なにも変わらんじゃろ?」
「そうじゃ、何も変わらん、なに言うとんじゃ!変わらんよ!」
「欽兄…。ありがと!」
笑顔のあかり、だが少し泣きそうな声。


墓参りしている真知子。そばで隆円が掃除をしている。隆円に声をかける真知子。
「珍しいのう、墓参りか」
「うん…、千春さんに、相談しとった」
「なんか答えてくれたんか、千春ちゃん」
「やっぱり…答えは自分で出さんとね…」

去っていく真知子の後ろ姿を見送りながら
「親は、辛いのう…」
つぶやく隆円。
村上家の墓の横に、ごくごく小さな墓石。それが千春の墓なのだろう。

錠は上機嫌で仕事をしている。帰宅してきたあかりがその仕事に興味を示す。船に使う鉄板を作る錠は仕事に誇りを持っているようだ。重い鉄のかたまりが船となって水に浮かぶ。この小さな鉄板のどれヒトツが欠けても船はできない。
「どう言ったらええかのう…ほうじゃ、家族とおんなじじゃ!」
「うんうん!」
あかりは笑顔でうなずくが
「分かるか?」
「さっぱり分からん!」
「この〜〜!」
ふざけてあかりを羽交い締めにする錠。ところがあかりが動かない。ぎょっとして
「どうした…痛かったか?」
「…お父ちゃんの匂いじゃ…。油の匂い。昨日洗濯したばかりなのに、すぐお父ちゃんの匂いになる。…洗剤の無駄じゃ!」
笑ってふざけ合う二人。
そこへ真知子が帰ってきて、一緒に買い物に行こうという。

「うん、大丈夫じゃ。…なーんも、変わらん」
ひとりつぶやく錠。

寝転がって「船舶ガイド」という本を見ながら
「地味じゃの〜〜」
とつぶやいている鉄平。錠がやってくると慌ててその本を隠す。だがめざとくそれを見つけた錠は
「おいおまえ、興味あるのか」
「4コマ漫画読んどっただけじゃ」
「よう言うわ」

突然、鉄平は錠に向き直り
「あかり、自分からは言えんと思う。お父ちゃんから言うてやらんと」」
「なにを」
「あいつ、ほんとは音楽を続けたいんよ」
「おまえにそう言ったんか」
「俺にだって言えるわけないじゃろ?自分が養子だって、知ってしもうたんよ?
親に気ぃ使って、そんなこと言えるわけないじゃろ」
「なんで気ぃ遣う必要がある?今まであかりのやりたいことは全部やらせてきた。これからもじゃ」
「ほいじゃ、なんで就職を喜ぶん?」
「……親いうんは、子供がそばにおったら嬉しいもんなんじゃ」

仲良く買い物をしている真知子とあかり。だが真知子はあかりを船着き場に誘う。
そして、かつてここに千春がうずくまっていた、と話す。
5歳の欽也の手を引き、1歳の鉄平を抱いていた真知子に、千春は、お腹がぺこぺこだと訴えた。千春のお腹には6ヶ月のあかりがいた。

(それは聞かなくてもええかもしれんこと、言わんでも、ええかもしれんこと、なのに、なあ…?)
とナレ>

あらすじも書きたいモードにスイッチ入ってきた…まあ続けられるかどうか分からないけども。あらすじを書きながら見直していると、さらっと見ているときよりずっと心にしみいるところがある。この脚本は前作と比べてアラが目立つ…なんてこと絶対にないぞ!

私評として書きたいことは、ほぼ昨日書いたことと同じだ。
こういう場合、母親と父親ではやはり少しずつ感じ方が違うだろう。もともと父親は、実子なのかそうでないのか実感として分かりにくい。錠にとってあかりはまさしく我が子である。真知子さんにとっては、でも、少し違うだろう。自分のお腹を痛めたかそうでないかという感覚の違いももちろんある。だが昨日も書いたように、母親として、本当に産んだ母親の気持ちを別の形で共有する。実子よりも疎遠に感じるという意味では全くなく、むしろ2人分の母親の気持ちを背負ってしまっているのだ。

鉄兄は、一番あかりをかわいそうだと言ったが、その後やっぱり一番あかりの本心を…あかり自身が分かっていない…分かろうとしたがらない本心を分かっている。それは、その痛みを自分のものとして感じたからだ。人ごととして「かわいそうに」と思ったのではなく、自分がその痛みを感じたのだ。

しかし欽兄の気の遣い方も決して間違っているわけではない。欽兄は別の側面であかりの気持ちに共感している。人の気持ちは一面的ではなく、同じ人の中にいろいろな気持ち、時には相反する気持ちが共存する。欽兄の気持ちも、鉄兄の気持ちも、両方ともしっかりあかりの気持ちに寄り添っているのだ。

なにかこみあげてくるような愛しい気持ちになる。これはむしろ前作にはなかったことかもしれない。前作は優れているが、それこそ「外から見て」いた感じ。でもこのドラマには鉄兄のように、なんだか分からないけど揺さぶられる。


posted by おーゆみこ at 13:34| Comment(5) | TrackBack(0) | てっぱん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっぱりおーゆみこさんの私評大好きでちょっと乗っかります。怖がりつつ。

自分が優しくて善人で正しいという、その匂いを感じ取る人の心に届くでしょう。
愛しい。それぞれの寄り添い方、それぞれの心の揺れが。真剣ではありつつ振りかざしてはいないから。
Posted by いとぱん at 2010年10月05日 15:44
『てっぱん』いいですね!O-yumikoさんのあらすじで冷静に物語を再確認できるので、あらすじ復活嬉しいです♪
筆(指が?)がのってる?感じで、私評もうんうんうなりつつ読んでます。
皆が皆、いろんなそれぞれの『愛』が見えますね。毎朝が楽しみです!
Posted by あまなっとう at 2010年10月05日 23:34
あらすじが出てきたということは、そうとうはまってきてますね♪

鉄平くん、巷ではKYの呼び名も高いですが、本人はそんなこと気にもせず、マイペースで妹を心配していますね。
これからが楽しみな”お兄ちゃん”です。

Posted by 桜路@祝あらすじ at 2010年10月06日 07:40
おぉ!あらすじ復活!うれしいわ(^0^)∠※PAN!。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚★゚'・:*

あかりが自分の出生の謎?について、知りたい気がするけれど知りたくない、知ってしまったらいけない気がするような気がする(←なんか文が支離滅裂感)のは、なんかわかる気がします。やはり誰でも自分の体験等と比べたりして主人公達の気持ちを推し量ったりするからでしょうけれどね。経験不足だから共感できないとかそういう訳ではなく、皆それぞれに様々ないろんなことを経験し、いろんなことを感じているからだと思います。
こちらでおーゆみこさんの私評を拝読するのを楽しみにしながら、他の方々の感想と交流も楽しみにしています。

今日(10月6日)の朝は忙しくて観ていなかったので、お昼の放送が楽しみです。
Posted by LIMIT at 2010年10月06日 11:57
はじめまして。おーゆみこさんの朝ドラ私評はずっと拝見していましたが、コメするのは初めてです。
正直、ゲゲゲが最終回を迎える頃、てっぱんは全然期待していなく、見ないだろうなと思っていました。でも、初回を見てビックリ! 何、これ面白いじゃん。だんだんはまっています。
個人的にナレが上手い朝ドラは好きです。この回の最後のナレもジーンと来ました。「それは聞かなくてもええかもしれんこと、言わんでも、ええかもしれんこと、なのに、なあ…?」。染みます。ホント、こういうことってよくあるから…
Posted by あかべえ at 2010年10月06日 18:22
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