2010年10月01日

第5話 世界への「信頼」の物語? #teppan #nhk #drama

ま、突っ込みどころはいろいろあるけど、その意気やよし、ってことで許す(何様)。

ちっと気に入らないのは、テーマ音楽が「知るを楽しむ」のそれにしか聞こえないとこだなあ…。似すぎてない? 朝ドラハジマタ!て気にならないのがなんだかな。

けど、「いけず」なばあちゃんと、「がんぼ」な孫との描写は意外にも悪くない。明るく元気がとりえ!のヒロインてのはともするとうざったくなりがちだが、今のところ不思議にすっきりしている。

初音さんみたいなタイプの人は、本当は繊細すぎる心を抱えているんだろう。無防備にさらすには心の芯が柔らかすぎて、いつのまにかそれを守るために堅い鎧を身につけた。弱さをさらけだせる方がよほど強い人なのだという説は成り立つ気がする。さらけだしたら最後、崩れてしまうぐらいに弱い自分を実は(意識では押さえつけても無意識が)知っている人ほど、鎧は厚くなる。

真知子さんは本当に強い。その強さの源は「信頼」だと思う。誰を、というのではなく、この「世界」にたいする信頼。自分が立っている大地を信頼しているので揺るぎなく立っていられる。自分に弱いところがあるとしたって、それが深刻に傷つけられることはない、と信じていられる。傷ついても立ち上がれる自信がある、その信頼故に。

初音さんにはそれがないのだろう。大地を信頼していないから転ぶのを怖がり、怖がるからますます不安定になる。だから鎧をまとって身を守らなければならなくなる。

あかりはもちろん、「真知子さんが育てた子だから」(そしてもちろんおそらくは、「千春さんの産んだ子だから」)世界を信頼している。

世界を信頼していれば、本質的でないことには「それが何?」と言える。だが信頼していない人の言う「それが何?」は単なる「フリ」、強がりだろう。

だがあかりはまだ年若く、たとえば人の痛みなどが分かる経験はしていない(はずだ)。人の苦しみ辛さなどに接し、そしてもちろん自分にも襲ってくる痛みを経験して初めて、世界への信頼が「試される」。それを経てなお揺るがない信頼へ向けてあかりが成長し(真知子さんはその域に達しているのかも)、かつ初音さんが、なにかの加減で失ってしまったそれを取り戻す。そういう物語かも、と思い始めた。

最後の、ナレのグフフ笑いに笑ってしまった。いいねこれ。(^o^)


posted by おーゆみこ at 12:43| Comment(11) | TrackBack(0) | てっぱん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんか連投です。

私は音楽好きです。初音とヒロインの向き合うシーンも美しいと感じました。これは個人的趣味にすぎませんが。

初音の高慢で強がって、心の奥底に自分で向き合えない悲しみを抱えているもろさがしっくりきます。歳を重ねたから成長するほど簡単じゃない、むしろ永年の傷でかたくなになって、未熟さを露呈しつつ生きるしかないこともある。それが自然。

自分が一番ひっかかってしまうことは正義感なのだと思い至りました。ある種の価値観を疑わず押し付けること。だから、高齢の方を上から諭すような形で描かれると引いてしまう。正義より欠点の方が魅力的。

でも好きなことをやることと親を捨てるということとどう関連するのか、概念ではわかるけど自分の辞書には全くなくちんぷんかんぷん。そもそも家族だろうがなんだろうが全く別物の人生と思うので。誰かを捨てることってできるのでしょうか。そもそも別の存在なのに。わかるけど感覚的にそこまで誰かに固執するのがわからない。恋人だろうと子供だろうと。変人です。
Posted by いとぱん at 2010年10月01日 13:05
いやぁ、あの「ぐふふふ」はサイコーでした(^_^; なんかどうしても、上沼恵美子のツッコミと比べて、どうかなぁと思いながら観ていただけに。

真知子さんのゆるぎなさ、なんとなく「ちゅらさん」での勝子さん(田中好子)を思い起こしたりしています。他の方も触れておられましたが、さらに安田成美ご本人の育児経験も生かされてるんだろうなぁとも。

ときに... ほんとにひさしぶりにドラマガイドまで買ってしまった(^_^;のですが、富司さんへのインタビューの途中でぱたんと思わず本を閉じてしまいました。
えっ、そんなことがこれから待ってるんですか...と。三週過ぎぐらいまで、しばらく封印しておかないと。(立ち読み予定の方もご参考?まで)
Posted by 宏 at 2010年10月01日 14:23
今日はちょっとノレませんでした。
あかりと対面した初音の態度が不自然なのは多分強がりなんだろうけど、それにしてもあれではあんまり・・・どうなんだろう。今後O-yumikoさんがおっしゃる、鎧がはがれていく設定だから、最初はあんな感じなのか?

そもそも、尾道〜大阪間の往復の交通費は高校生のおこづかいで出せる金額なのかとか、初音の住所は千春のトランペットのケースに書いてあったんだろうけど、じゃあ真知子が見覚えがあったのはてんとう虫のマスコットなのか?とか(千春が死んだ時親類縁者を捜せなかったと言っていたので、その時トランペットは千春の手元になかったはず)、細かいことがすごくひっかかりました。

今後の展開で上記の疑問は明らかになっていくんだろうけど(それともそんな細かいこと気にしてちゃいけないドラマなのか)、それにしてもあかりが千春のトランペットを吹かざるを得ない展開になるのは分かるけど、こんなに急がなくてもいいのにと思います。

玉緒さんの「ぐふふふ」はよかったですね。あと、いきなり登場したともさかりえもよかった。
あれでちょっと救われた感じ。
Posted by しまじろう at 2010年10月01日 16:49
初音おばあちゃんのツンデレぶり、私は「まんてん」の浅野温子さんを思い出していました。
富司純子さん、朝ドラ、というと「あの」天○がちょこっと頭をよぎりましたが今回はああはならないんじゃないかな。でも今のところまだ様子見です・・・
玉緒さんのナレーション、いいですねぇ。
オープニングのダンスはあまり評判がよろしくないようですが、私は好きです。葉加瀬さんの音楽にも心惹かれます。
Posted by 雲丹 at 2010年10月01日 18:57
連投ごめんなさい。ちょっと早めに帰宅して、録画を見直したりしていました。
特に後半5分ほどを何回か。

あらためて思ったのですが、おーゆみこさんの言うところの「面構え」っていうんでしょうか、このヒロイン、実に多彩な表情を見せてくれて(また、それに寄り添ったカメラワークや演出あってこそでしょうが)、いいですねぇ。見ていて飽きないです。
Posted by 宏 at 2010年10月01日 22:09
フライング(ブログのコメントだとそうはなりませんわね(^_^;)ですが...

見事な土曜日でした。
何を吹かせるのかと思ったら、あの選曲とは・・・!素晴らしい!
あれだけでもう、うるうるものでした...
Posted by 宏 at 2010年10月02日 09:01
私も第一曲目が「あれ」だったのには驚きました。
でも、二人が千春さんに、いえ、「千春さんを忘れようと必死になっていた心」そのものに別れを告げるにはこれ以上ないというほどふさわしい曲だったと思います。
そして、二人の「勝った!」対決も、それぞれの気持ちを整理して歩き出すのに相応しい、爽やかな結びだったような気がします。
Posted by 桜路@まさか、別れの曲とは at 2010年10月02日 09:07
わーんまた書いてしまう。
トランペット美しかった。そう感じたことが初めての体験。あかりの思いが胸につーんと響くようで、あかりのみならず初音にも人の顔を思い起こさせる、今までの歴史に思いをはせる、音楽の力ってこうなんだと思いました。選曲、響きます。対決もお涙にして次週につなげないサラリ感がよかった。そして、じっくり撮られた食事のシーン、食と家族がテーマって、ちょっと警戒してましたが、生命の根幹である食をどこのレベルまで料理できるか、みものです。食も音楽も心の奥底にずしんと響いていくものですね。気づかされたって感じです。
Posted by いとぱん at 2010年10月02日 09:26
土曜日は文句なくよかったです。
ヒロインの表情に見惚れました。というか、飛び入りトランペット演奏シーンで、彼女がナレーションで言ってることを、そのまま見事にセリフなしで表現していることに驚きました。食事のシーンも素晴らしかった。
最初でこれということは、最後はどこまで進化してくれるのでしょう。実に楽しみです。

初音もカッコよかったなあ。
2人で食事するシーンを見ていて、尾道の家族も好きなんだけど、大阪編が待ち遠しくなりました。
Posted by しまじろう at 2010年10月03日 00:45
土曜日は文句なくよかったです。
ヒロインの表情に見惚れました。というか、トランペット飛び入り演奏シーンで、ナレーションが言う通りのいろんな感情を、セリフなしで見事に表現しているのに驚かされました。食事のシーンも素晴らしかった。
最初の週でこれだけできるということは、最後はどこまで進化してくれるのでしょう。実に楽しみです。

初音もカッコよかったなあ。
尾道の家族も好きなんだけど、食事のシーンを見ていて、大阪編が待ち遠しくなりました。
Posted by しまじろう at 2010年10月03日 01:34
↑ごめんなさい、反映されてないと思って投稿したら2重投稿になってしまいました。
Posted by しまじろう at 2010年10月03日 01:35
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