2010年12月16日

【てっぱん】第70話 笑顔は最高のプレゼント #nhk #teppan #drama

料理教室で見守ってる浜勝の店員さんがなんかイケメンでいい感じ(#^_^#)。

<きみのトランペットの音がふくよかになった気がする、と岩崎があかりに言う。
「お好み焼き屋を始めたせいかな…?」
「え?」
ところが珍しくも浜野は練習を休んだ。初めてのことだと岩崎。

その浜野はこっそり「おのみっちゃん」にやってこようとするが、役立たずのあつまる場所か、ほかに行くとこないのかと言った滝沢の言葉を思い出し唇をかむ。
結局、笹井の部屋に上がり込んでいる浜野。新規のお得意さん捕まえるまでは、お好み焼きも音楽もお預けだ、と言う。
「たいへんそうですね」
絵を描きながら言う笹井。
「な。おれって、世の中の役に立ってる感じする?」
「………」
手を止める笹井。そしてややあって
「…はい…」
「そんな自信なさそうな言い方せんと…。…どうやったら、必要とされる人間になれるんやろ…」
「ぼくに聞きます?」
「笹井さんは、焦ったりせえへんの」
「焦っても…売れませんから」
「ぼくは…好きやで、笹井さんの絵」
笹井は心底驚いたように浜野の方に向き、
「本当ですか?!」
そしてまた描き始める。森のような緑をバックにした、黄色い鳥が羽を広げている絵。ケーキをデコレーションするように絞り出し袋から黄色い絵の具を点々と乗せていく。

コインランドリーに来ようとしたあかりは、中に滝沢が一人でいるのに気づいて足を止める。
滝沢はなにか苦しそうな表情。片手をさするように膝にあて、もう片方の手を握りしめている。
「あいつは、自分の背中を追いかけてるんや、誰にも抜かれへん、一番速かったころの、自分の背中を」
根本の言葉を思い出しながら、外から滝沢を見つめているあかり。

閑古鳥の「おのみっちゃん」。
伝と美咲がくれば枚数が稼げると期待しているが、
「あの二人やったらけえへんで」
と初音。今日の晩は伝が作るのだという。
ところが、伝は失敗し、結局あかりからの「出前」を頼む羽目になっていた。ところが、お好み焼きを持ってきたあかりを押しのけるようにして美咲は出て行ってしまう。
座り込む伝。
「駅伝の兄ちゃんの言うたとおりや。わしゃ役立たずやな…」
あかりは伝に近づき、美咲が5千円で豚玉を注文した話をする。母親からそのお金を与えられて何か食べるように言われたと聞いて顔を曇らせる伝。
「もういっかいやってみん?伝さんのお料理!」

浜勝での初音の料理教室に伝も参加することになった。きょうは肉じゃがを作るという。肉じゃがに使う二番だしは具の味を引き立てる、だしが味を支えている、と初音は言い
「ま、縁の下の力持ちいうことですな」
伝はメモを取り、忠実至極な生徒と化している。ほとんどつきっきりで教える初音。可笑しそうにほほえんで見ている他の女性参加者たち。
小夜子たちもそれをほほえましそうに見ている。あかりが駆け込んできて伝の様子を聞くと
「先生、ひとりじめしてはるわ」

小夜子はなぜか南天の小枝を手にしていて
「知ってた?南天には、難を転じるて語呂合わせがあるんやて。災い転じてなんとやら、そういうおばあちゃんの知恵袋が、若い人に受けるんよ」
「難を転じる、か…」
南天の小枝を見つめるあかり。
できあがった肉じゃがにはその小枝が彩りに添えられている。

岩崎と根本が「おのみっちゃん」にいる。伝が肉じゃがを作ったという話をしているあかり。美咲ちゃんが喜んでくれるといいけど、と言っているそばから当の美咲が入ってくる。その後から鍋を持った伝。
「食べへんてどういうことや…」
美咲はそれにかまわず豚玉を注文し、肉じゃがはにんじんも入ってるし嫌いだと言い放つ。
「食べてあげようか」
と岩崎。だが伝は顔をしかめ
「わしは…。美咲のために作ったんや」
だが美咲は豚玉、と言い張る。伝は仕方なく美咲の隣に座り
「わしも…豚玉」

あかりは美咲を無理矢理奥に連れて行く。
「なんで食べんの?」
「言うてるやん、嫌いや、て」
「おじいちゃん一生懸命作ってくれたんよ。料理なんてしたことなかったのに」
「私の機嫌とってどうするの?お父さんへの当てつけ?」
「伝さんはただ、美咲ちゃんの喜ぶ顔が見たいんよ!それがわからんの?」
すると初音が
「嫌がってるもん、無理に食べさんかてええ」
「ほいじゃけど!」
「ほれ!」
初音は自分のしていたエプロンを美咲に押しつける。
「わがまま言うんやったら、自分の食べるもんは自分でし!」
「自分で?」
初音はあかりに目顔で、お好み焼きを作らせろということを伝えたようだ。
あかりはそれを察し、美咲をもういちど店に連れて行く。
そして自分の隣に並ばせ、
「これから美咲ちゃんに、お好み焼きを焼いてもらいます」
伝は慌てた風に
「ちょ、ちょっと待ってくれ、やけどでもさせたら大変やがな」
根本も小学生には危ないんじゃ、と言う。だがあかりは
「できん言うて決めつけとらん?」
そして美咲の方に向いて
「どう?」
「……」
一瞬当惑する美咲、だが
「こんくらい、できるわ!」
とエプロンを身につけ始める。
台所で様子をうかがっていた初音はにんまりし
「やっぱり、あのじいさんの孫やな…」

美咲はあかりの指示に素直に従って種を混ぜ、鉄板に広げていく。
「うまいね」
と岩崎。
そして上手にひっくり返せたとき、美咲は思わず
「やったー!」
と嬉しそうな笑顔になる。
「…笑うた…」
と伝。
(鉄平)「笑えるんじゃん」
(岩崎)「悔しいなあ、ぼくはこの顔が引き出せなかった」
(根本)「家でも、お母さんの手伝いしとるんか」
(美咲)「ううん。危ないからやめときーって」
(岩崎)「ぼくもそうだったな…。指を怪我したらいけないからと包丁握らせてもらえなかった」
(根本)「あんた、小さいときから英才教育受けてたんか」
(岩崎)「でも…つまらなかったな」
(鉄平)「大人でも…あてにされんのはつまらんわ」
(伝)「せやな…」
目を細めて美咲を見る伝。美咲は自分の焼いたお好み焼きを伝の前に差し出す。
「わしに…くれるんか」
「おなか壊しても、しらんで?」
伝はかすかに顔をゆがめ、お好み焼きを食べ始める。その伝をじっと見る美咲。食べて、笑顔になる伝。それを見て笑顔になる美咲。伝はもう身もだえせんばかりに嬉しそうにお好み焼きをほおばる。鉄平や根本、岩崎も笑い出す。
「この顔が見たくて、作るんよ」
とあかり。かすかにうなずく美咲。そして
「おじいちゃん、さっきの、食べたっても、ええで」

台所の初音は
「よっしゃああ!」
とガッツポーズ。
そこへ滝沢がやってきて、なにかやってるんですかと尋ねる。
「敗者復活戦や」
「だれが勝ったんです?」
「両方、勝っちや!」
両手を突き上げる初音。
「?」
気になる滝沢。

伝が得意そうに開けた肉じゃがのなべをのぞき込んで笑顔の一同>

うう。
きょうもきょうとて、たまらん…。
ずっと涙目。

おばあちゃんの
「よっしゃあ!」
よかったなあ。あかりに目配せして、伝さん似の反応を引き出す作戦もグッジョブすぎる。
「両方勝っちや!」
も最高。

岩崎先生が言った、トランペットの音がふくよかになったのはお好み焼き屋を始めたから、てのもこれだな。人の笑顔が見たい。その気持ちがますます強くなって、音にも現れる。

美咲ちゃんの寂しさは、単に放っておかれる寂しさではなく、自分が誰かの役に立ちたいのに立てないもどかしさだったのか。
でもそれはめちゃめちゃよく分かるな。
「役立たず軍団」の連中(^_^;)の気持ちもほんとに分かる。

月曜日にも書いたし、というかずっと同じことを書き続けているが、人はほかのだれかによろこんでもらうことこそが喜びだ。人はそのために生きている。
いわゆる意味での「役に立つ」である必要はない。有能である必要もない。
たとえば浜野社長も、「役に立とう」とがんばっているが、実は、栄治さんが「あまりしっかりしすぎないでくれ」というのも重要なのだ。「しっかりしていない」人は、それをサポートすることを喜びと感じる人を喜ばせるわけである。小夜子さんは自分がしっかりして浜勝を支えることが実は自分の喜びであるはずだし、その小夜子さんにいてもらえる栄治はやはり嬉しい。浜野が「しっかりしていない」からこそ栄治の「役に立つ」。

現実的な利益や損得しか見ないでいると、そういうことが分からない。

鉄平はあかりの足を引っ張っているように見えるが、あかりは鉄平の存在で確かに癒されている。

また自分語りになるが、私はいま、直接的に世話を焼いたり、気にかける相手を失ってしまった。そのことがたまらなく寂しかった。もともと私は「甘えられたい」志向なのである。わがパートナーはまさに頼りなさ全開だったが、だからこそ私にとってはかけがえのない存在だったのだ。もちろんそれは一歩間違えば、いわゆる共依存になってしまうわけだが…というか、すでにそうなってしまっていたので、それは終結せざるを得なかったのだ。
だがその直接の相手を失った今、私はむしろ、ちょっと格好つけすぎかもしれないが、なにやら「博愛」的な気分がしている。特定の相手ではなく、すべてを愛することができそうな気持ちになっている。そして以前よりむしろその点で満ち足りた気持ちになっているのだ。
こうなってしまってから、できるかぎり出会う人々に優しく親切にしようと心がけるようになった。無理しているのではなく、わりに自然にそう思える。お店の店員さんたち、レストランのウエイトレス・ウエイターさんたち、スポーツジムの受付のお姉さんお兄さんたち、ともあれ出会う人たちに、できるだけ目を見て笑顔を返す。もちろんはっきりと挨拶もする。ありがとう、という言葉はとりわけ大事に伝える。
先日、ここ何回か続けて参加しているエクササイズのクラスのインストラクターさんが初めて個人的に話しかけてくれた。なんかそれだけでもものすごく嬉しくなった。別にそこから恒常的な関係を期待しているわけではない。袖すりあう人であっても、笑顔を頂き、笑顔を返す。そして相手がさらに笑顔になってくれれば望外の喜びだ。
友人たちはもちろんのことだが、事務的な場面で出会う人々から笑顔をもらえると、ものすごく「得した」気になる。
妙な人生訓になってしまうが、今なにかむしゃくしゃしたり、難しいことに直面している人たちに心からお勧めする。知らない人たちに笑顔で「ありがとう」と声をかけよう、ということ。

ちょっとドラマからまた脱線してしまったかな。
でも本当に毎日嬉しい。放送を見て嬉しく、そしてあらすじを書き起こしていてまた嬉しい。
頂くコメントもめちゃめちゃ嬉しい(個別のお返事がさすがにしきれなくて本当にごめんなさい)。

そういえば笹井さんの絵は本当に素敵だったな。絵とかはあまり分からない私だけれど、あの絵は欲しいな。壁紙とかにダウンロードできるようにしてくれないかな。レプリカでも売ってたら買うかもしれないな。


posted by おーゆみこ at 13:55| Comment(1) | TrackBack(0) | てっぱん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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