2010年06月29日

第80話 好きなコトは恋人と同じ #gegege #nhk #drama

(どうも丸1日ずつ遅れてしまっています…m(__)m)

戌井さんは偉いなあ。

<政志にもなにか心に秘めたものがあるらしいと感じる布美枝。

太一には、美智子が心配していたと声をかける。太一がジャズ喫茶に行っていると聞いた浦木は、それは別にあぶないところではない、貧乏な若者たちが音楽を聴いているだけだ、今度はるこを連れていこうと思っている、薄暗くてアベックにもちょうどいい、とにやにやしている。
「変なことするんじゃないぞ」
それを聞いて太一に言う茂。太一は、俺はそんなんじゃないと否定し、実は仲間と一緒に詩や短歌の同人誌を作ろうとしていて、その打ち合わせとかに行くのだと打ち明ける。競馬も、寺山修司が行ったと書いていたので行ってみたかったのだという。当時の寺山修司はまだ世間にあまり知られている存在ではなかったので、茂たちも知らなかった。
美智子たちには秘密にしておいてくれと太一。同人誌が出来たら見せて驚かせたい、という理由を聞いて、そういうことなら、と笑顔で秘密を守る約束をする布美枝。
「あ〜やだやだ、詩だの同人誌だの、金のにおいが全くしない」
と浦木。

しばらく後。「ゼタ」の創刊号ができあがった。早速自分の作品のページを見る茂と布美枝。あらたな「ねずみ男」のキャラのせりふが浦木のせりふと似ているのと思う布美枝。
茂は雑誌の出来に大いに満足したようだ。

そこへ戌井が、創刊の祝いだとバナナをもってやってくる。茶色くないのは久しぶりだ、と喜ぶ2人。朝一番に書店で買った、とゼタを持っている。いや〜おもしろい、と感心している。ただ創刊号にしてはちょっと荒っぽいところもあると言うので深沢が、ものすごく急いで作ったのだと話す茂。自分の原稿など3日で仕上げた、
「なにしろ注文を受けた日がもう締め切り過ぎてたんですからなあ」
と笑う。それだけ深沢の情熱が激しいことにやはり感動する戌井。深沢に自分の作品を出してもらったこともあって以前から知り合いだが、彼への憧れもあって自分も出版社を立ち上げたのだという。ゼタを見て、感心すると同時に、自分にはとても作れないとじくじたる思いもある、と戌井。
風鈴の音に耳をとめ、
「風…。そうだ!この雑誌には、自由の風が吹いている気がするなあ!」

はるこはこみち書房で自分の作品を見つけ、キヨに、この本人気ありますか、と聞いてみる。はるこが当の作者とは知る由もないキヨは、本を見てあっさり
「あまり人気ないね。あまり本が汚れてないもの」
さんざん借りられてぼろぼろになるのが貸本にとっては勲章だとキヨが言うのを聞き、はるこは自分のほかの本も手に取ってみるが、全部きれいだ、とショックを受ける。

村井家を辞そうとしていた戌井にちょうどやってきた深沢が声をかける。深沢も創刊の挨拶とお礼にやってきたのだという。帰ろうとする戌井を引き留めて一緒に一杯やろうと深沢。

深沢は戌井にも、久々に1本書かないかと言うが、戌井は、描くのはもうやめたのだという。漫画家として本物になれるのは、
「水木さんみたいに、わき目もふらず、ただただ描くことに熱中出来る人です」
自分は一歩引いて見てしまう癖があり、自分のマンガも客観的にさめた目で見てしまう、自分のマンガのレベルも見えてしまう、見る目には自信があるから、と苦笑する戌井。しかし日本一小さい出版社としてはやることがたくさんある、とそれなりに意気けんこうな様子。

カットを描く仕事の打ち合わせではること会っている浦木。仕事の方は浦木にとってはどうでもよく、そそくさ終わらせてデートに誘おうとするが、はるこは突然
「もう終わりにしましょう」
のけぞる浦木。だがはるこの言っていたのは仕事のことで、マンガに集中したい、今が正念場なのだ、ほかのことをやっている暇がないのだ、と訴える。

はることの接点がなくなって喫茶店で落ち込んでいる浦木。そこへ、政志が別の男と一緒に入ってきた。
「手紙書いたけど、どうして返事くれないの?」
と政志と一緒の男。
「悪い悪い」
と政志。
聞き耳を立てる浦木。

深沢と戌井は茂の戦艦模型を見て感心している。
郁子は布美枝を手伝って台所で片づけをしてくれている。
丸の内の重役秘書だったなんてすごいですねと布美枝。妹が東京での仕事に憧れているので聞いたら羨ましがるだろうと言うと、
「憧れるような仕事じゃありませんよ」
と郁子。
「私、名前がないの嫌なんです」
大きな会社での重役秘書の仕事は、待遇は悪くなかったが「○○役員の秘書」という呼ばれ方しかしなかった。
「それで結婚したら何とかさんの奥さん、何とかちゃんのお母さん、になって。そんなのつまらない」
「はあ…」
折しも布美枝は戌井から「奥さん!」と呼ばれ、模型を一緒に作ったことをほめられた。だが複雑な表情になる。
「自分の名前か…」>

脇目もふらずにひとつのことに熱中できるということが確かに、重要な資質なのだ。

きのうの続きになるが、好きなことに裏切られるか、好きなことで報いられるかの違いは、「裏切られたとき」のその後の対応によるのであろう。好きなこと、夢、はまるで、情は深いが残酷な恋人のように、こちらの思いの深さを試そうとする。一度や二度裏切られたからと思って諦めてしまう人には報いてくれない。
茂のように、他のことは考えられないから仕方なく愚直に続けているのであっても、深澤のように生来の人並み以上のパワーのなせるワザであっても、はたまた、戌井のように、諸々を冷静に客観的に判断して、よりよい道を探りながらそこから離れずにいるのであっても、結果として諦めず続けている。

「好きなことに裏切られる」のはある意味、「当然」のことなのだ。夫婦や恋人がときに諍いをするのと同じように、好きで、慣れていて、かつこだわりがあって自分がワガママになりやすいから、ささいなことでギクシャクする。
そういうことがあるのがアタリマエだと思っていれば、きっと続けていかれる。夫婦だって、こんなにケンカするなんて、きっと私たちは合わないんだ、別に合う人がいるはずだ、などと思えば別れてしまうかもしれないが(そして別れた方がいい場合もあるんだと思うが)、どんな夫婦だってケンカはする、と割り切っていればそこまで悩むことはない。近しくなればなるほど嫌な点、困った点が見えてくるのはこれまたアタリマエ。

上記の3人も順風満帆とはほど遠く、何度も何度も「裏切られて」いるのである。だが彼らはそれぞれの流儀で、だが共通する点としては「これしかない、波乱はアタリマエ」と思って比較的淡々と乗り切っている。

私自身は3人のうちで言えば戌井さん的かな。とはいえ戌井さんのように、自分の漫画に対する愛をまっとうするために、自分が描くのは辞める、それよりも自分のできる道を探る、という潔さはないし、そもそもそれほど「一途」になれる何かを持っているわけではない点で全然違うけど。
私はヘタすると浦木ぽい?? いやいや、浦木にしても「お金もうけ!」という点にある意味「一途」だし、かつ「裏切られてもヘコタレたり諦めたりしない」のだし、彼らと変わらないといえば変わらないのだ。

私自身は一途になれないから、大成功はしないとは思う。でもそうはいっても、複数あるとは言え、好きなことはそれなりにしぶとくやり続けているから、まあいいか。
posted by おーゆみこ at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲゲゲの女房 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月28日

第79話 好きなことに裏切られる…  #gegege #nhk #drama

えーかげんにせーよ、ネズミ男、とはやっぱ思うね。

<布美枝は実家から持ってきたらしいミシンで裁縫をしている。貴司の結婚が決まったと実家から知らせがあり、そのお祝いを作っているのだ。その途中、布が足らない、と布美枝は商店街に行く。

おかみさん連中も貴司の結婚が決まったことを聞いて喜ぶ。
和枝のところでもテレビを買ったらしい。野球中継を熱心に見る和枝や康代。長島が現役で大人気だった時代だ。テレビの普及率も8割を越えていた。

美智子も貴司の結婚のことを聞いて喜んでくれた。よくお父さんが許したもんだね、とキヨ。子供思いの優しいお父さんですものね、と美智子。
「専制君主ですけどね」
と布美枝。店にかつてきた源兵衛を思い出して、たしかに、と肩をすくめ笑う美智子。
太一は最近はあまり顔を見せないようだ。友達とのつきあいが忙しいとのことで、こっちは寂しいけど彼のためにはよかったねと美智子とキヨ。

テレビの普及のせいもあってこみち書房の客はますます減ってしまっているらしい。例の市民団体の活動も収まらず、厳しい状況だ。値上げも考えざるを得ないが、値上げしてまた客が減るかも、と悩ましい。

そこへちょうど太一が久しぶりに顔を見せる。喜んで美智子のコロッケをほおばりながら、最近はジャズ喫茶に行っていると少し照れくさそうに言う太一。

そこへ今度は政志が戻ってくる。競馬新聞を見ている政志。嫌みを言うキヨ。
だが太一は競馬新聞をのぞき込んで何か知ったかぶりを言ってみる。けれど競馬場には行ったことがないのだと告白。一緒に言ってみるかと政志。キヨは、太一を道連れにするなと慌てるが、当の太一が、実は一度行ってみたかった、連れていってくれと頼む。

深沢は星嵐社のけっこう豪華な事務所で茂と話している。準備が思いの外順調で、予定より早く新雑誌が創刊できそうだという。新雑誌の名前は「ゼタ」。急ぎで悪いが早速1本書いてくれと茂に頼む深沢。喜んで引き受けつつも、深沢の勢いをいぶかしむ茂。すると深沢は、
「片方ないからさ…片肺飛行だから」
再発した結核で、結局片肺を摘出したという。
「今はこのとおり元気だけど、もたもたしてたらまただめになるかもしれないからね」
「……」

そこへ郁子が颯爽と帰ってくる。広告主をいくつも見つけてきているという。驚く茂に、自分が行くより成績がいい、みんな美人の頼みは弱いらしい、才色兼備だ、天もたまには二物を与える、と本人に向かって手放しでほめる深沢。
「こうやっておだててこきつかうんですよ」
と笑う郁子。
「見透かされてる…」
深沢も笑う。

創刊号制作の見積もりも、用紙代をもう少し削れないかと深沢が一言言うだけで、早速紙問屋に交渉の電話をかけ始める郁子。
「はあ〜、テキパキしとるなあ…」
感心する茂。

深沢は改めて、茂に毎号描いてもらいたいが引き受けてくれるかと頼む。ええ、もちろん、と茂。
「よし決まりだ!ゼタを舞台に、自由に羽ばたいてください!一緒に、新しいマンガを作りましょう」

茂は布美枝にそのことを報告し、時間がないがいいものを描かなければ、と仕事に取りかかろうとするが、そこへ浦木がやってくる。居留守を使えと言う茂だがその隙もなく勝手に上がり込んでくる浦木。そしてなんと、太一と政志を連れてきていた。
3人とも競馬で負けて、何も食べず歩いてきた、飯食わせてくれ、という。太一と政志は、無理矢理ひっぱってこられたと当惑しているが浦木はおかまいなしだ。
呆れつつも食事を提供してやる布美枝たち。それでいながら遠慮会釈もなく文句を付けたり、我が物顔の浦木。挙げ句の果て、いつまでも貸本マンガにしがみついとるから貧乏なんだ、と言い募る。
政志も突然
「しかたねえよな。いろいろ諦めてるんだろ、先生だって」
と言い出す。片腕じゃ思うように行かないもんな、と。戦争で酷い目にあって、戻ってきてもろくなことがない、
「どこまでも損するようにできているのさ、おれたちゃ」
黙って聞いていた茂だが、心底意外そうに
「仕方ないか…。そげなふうに思ったことは、ないですな。…好きで描いてるんですけん。貧乏はたまりませんが…損しとるとは思わんですなあ」
「好きなこと…」
政志の方もまた意外そうな表情になる。だが
「へっ、人間、好きなことに裏切られることだってあんだぜ」

(政志のことばに、布美枝はなぜか、ドキリとしました…)とナレ>

こんな私評を書いているとは言え、テレビは他には滅多に見ない私だが、ちょうどこのドラマの頃だろう、母親に叱られ、家を出ていく!と幼心(6歳ぐらい)に思い詰めたが「でもテレビは持っていく!背負っていく!」と主張した、らしい(^^;) 。
テレビが家にきたことで興奮した記憶はないので、物心ついた頃にはテレビがあり、つまりはテレビとともに育った(最初の)世代である。むしろそれゆえに「どっぷり」だ。
余り見ない方だと書いたが、たいがいは「点けている」。見ていなくても点いていないと寂しい。特に一人でいるときは。もはやテレビは私にとって、「老夫婦のかたわれ」…つまり空気のような存在で、ありがたくもないので熱心には見ないが、ないと困る、ってやつなのである。さしずめ、テレビを背負って家出するつもりだった幼いころはテレビとの「新婚時代」だったと言えるかも。

ドラマの年代は、というわけで、私にとって記憶が多少なりとも残っている懐かしい時代となってきてその点でも興味深い。

後年成功したことがわかっている茂さんに焦点が当たっているから、「好きなことを一生懸命やっていればいつか成功する」という「教え」に見えてしまうが、たしかに今までも戌井や中森や音松や、そしてたぶん富田も、好きなことを追求していたのに「裏切られた」ことになった人々はいた(戌井はまだあきらめてないか)。
シニカルかつ「現実的(と自称する)」人々は、好きなことを続けていれば最後にうまくいく、というのは、結局成功した人が振り返って言えることで、多くの人は裏切られるのだ、と言うかもしれない。ちょうど政志のように。
あるいは、結局成功するかしないかは運の問題だろうとも言うかもしれない。
ドラマにおいても、茂だって一度は看板描きにでもなるか、と言い出しているのだ。だがそこに深沢が奇跡の(?)復活を遂げたからこそ(そのタイミングがどの程度「史実」なのかわからないけれど)今の水木しげるがあるので、そうでなかったら茂も結局「好きなことに裏切られた」人間の一人になっていたのかもしれない。

あう。まだ書きたいことあるが、ハゲネム(激しく眠い)になってきたのでここらでギブアップ。

posted by おーゆみこ at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲゲゲの女房 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月26日

しばしサボり。m(__)m

PCの不具合…というか能力不足のため今日はいろいろなことがサクサク進まず(ウィルスバスターのアップデートとかにやったら時間がかかったりして…(`へ´)。そうすると容量の少ないネットブックはあっというまに止まってしまうのです)、なんとかその状態を改善するべくソフトを削除したり入れ直したりしているうちにさらに時間がなくなり…というていたらくで結局私評書けず(仕事も進まず)。
やっぱり早いとこもっと性能のいいPCを導入するしかないなあ。ネットブックでヘビーなマルチタスクはさすがに限界がある。

そして明日は朝から仕事、そののちサンバの合宿に出かけるためキャッチアップできず、さらに月曜には今日のしわ寄せでいくつか仕事がたまっていて処理しなければならず、残念ながらしばし私評をサボりますm(__)m。
夏季にはそもそもあまり書けないんだけど、ここんとこちょっと頑張ってた…けどやっぱ辛い。いや、途切れ途切れでも続けますけどね…。
posted by おーゆみこ at 00:32| Comment(2) | TrackBack(0) | ゲゲゲの女房 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする